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こんなところにポツンと大穴??:青森県南東部平坦~中山間地域【ふるさと探訪vol.14】

青森県の南東部平坦~中山間地域の南部には火山灰層が地表を広く覆っています。この地域の地形を眺めてみたら、なんだか気になるものがポツンと見えたんです!

場所をもう1度

再確認しましょう。

02_周辺都道府県

スーパー地形(カシミール3D)より抜粋した画像をもとに筆者作成。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

青森県は本州の最北端です!

02_地形区分

南東部平坦~中山間地域は上図の地域です。

0206_⑥地域市町村

今回は八戸市と階上町の市町村境付近を見に行きます。


こんなところにポツンと??

では行ってみましょう♬

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この時点でも結構目立っています。

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前回の蛇行が真ん中よりやや下にあります。
今回見たいところは実はかなり近いので、もしかしたら前回記事で「これ何だ?」と思った人もいるかもしれません。

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さらに拡大しました。
池でしょうか?

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「せっかい」と書いてありました!
なんと石灰岩の鉱山でした。

以前に紹介した石灰岩の鉱山はカルスト台地の山頂部を削って真っ平になっていましたが、ここは深く掘り込んでいるんですね。

このあたりは火山灰が地表を覆っているので、自然状態では石灰岩が露出している場所はごく一部なのでしょう。

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空中写真です。緑の中にポツンと大穴!
異様な光景ですね(;^_^A
らせん状に道をつくっているのが分かります。

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地質図を確認。やはり石灰岩ですね。
穴の北西部は緑色になっていますが、これはチャートのオレンジと穴の青が透過で混ざったためです。
ですので地質図上では一部はチャートになっていますが、地質図の精度が粗いからズレているだけでしょうか?
チャートは物凄く硬いので、わざわざ掘らないと思うので・・

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3Dです。
残念ながら穴の中の標高データがないらしく、底までは再現できていません。でも、のり面の途中で標高データがある箇所で一番低いところで、なんとー24mでした!!
右手側の山の山頂が100mですので、底まで同じ角度で掘っているとすると、ー150mくらいになるかも知れません。

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いやぁ、すごいですよね。


もう1つ?

そう。もう1つ気になるところが・・。

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大穴の北東にもポツンと見えますよね。

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これです!

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やはり、これも鉱山のようです。

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階段状に掘り込んでいますね。
こっちは標高データがアプリに反映されているようです。

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ただこっちの場合は石灰岩ではなく、火山灰を採掘しているようです。
私は火山灰鉱山は知りませんでしたが、色々な用途で使われているようです。

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3Dです。

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けっこう街が近くにあり、なかなかシュールな光景ですね(笑)


今回は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。

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