「ふるさとの山」は何ですか?:香川県北西部平坦地域【バーチャル観光vol.11】
みなさんには「ふるさとの山」はありますか?
仙台市ではシンボル的な山と言えば太白山(たいはくさん)です。
今回は香川県のとある山を紹介します。
ふるさとの山はありますか?
群馬県前橋市や岩手県盛岡市へ行ったことがありますか?
それぞれの市街地から、浅間山や岩手山がドーンと見えるのがとても印象的です。何だか見守られてるようで落ち着くんです。
仙台市では市街地から見える大きな山はありませんが、太白山というシンボル的な山はあります。
小さいんですがカタチが綺麗な目立つ山。
おそらく日本全国のどこかしらに、その様な山があるかと思います。
今回は香川県の讃岐富士(正式名称は飯野山)を見ていきましょう。
讃岐富士はプロローグでも紹介した、ポメラいつしさんの小説に出てきます。
主人公のポンタが「見守られている」と感じていた三上山(みかみやま)は、いわゆる「ふるさとの山」であろうと思います。
しかし父の転勤で香川県に引っ越すことに。
寂しい気持ちを和らげてくれたのが、三上山にソックリな山として登場する讃岐富士でした。
詳しくは以下リンクでどうぞ。
ずっと気になっていたので、これらの山をこのnoteで紹介したいと思っていたんです。
場所は?
再確認しましょう。
香川県は四国の北東、瀬戸内海に面した県です。
北西部平坦地域は上図の⑦。
今回紹介する讃岐富士は丸亀市北東の市町村境付近です。
さっそく!
現地を見てみましょう~♪
香川県の大部分は扇状地です。
その北西部の平坦地域もほぼ全域が扇状地。
でもその中でやけに目立つ円形の地形がありますよね。
いやぁ、綺麗な〇ですね!!
すごい!
かなり綺麗なカタチの山ですよね!!
飯野山(いいのやま)で、(讃岐富士)と表記されてますね。
このサイトの写真を見ると、完全な円錐形ではなく上がキュッと傾斜が急になって、裾野はやや緩やかなんですね。
地質は?
こんな綺麗なカタチ、地質は関係してるのか?
この地域の地質のベースは中生代白亜紀中期~後期(約1億年~8400万年前)の花崗岩類です。上図のピンク色です。
もともとは地下深くでゆっくり冷えた岩石ですが、長い年月をかけて隆起して地上に出て、浸食されて山や谷ができます。
その後、約1600万年~700万年前に火山が噴火して安山岩溶岩が花崗岩の上を流れます。上図の黄土色ですね。
つまり飯野山は下が花崗岩、上が安山岩という二層構造なのですね。
花崗岩は基本的には硬いのですが地上に出ると風化が進みやすいので、安山岩よりも浸食されやすい地質です。
なるほど!
だから飯野山は裾野の方が緩やかなカタチになってるんですね。
バーチャル観光
では3D画像をお楽しみください♬
綺麗ですねぇ~
素晴らしい!
地質図にすると、まるで帽子をかぶってるかのように安山岩が載ってます。
綺麗ですよね。
地元の人に愛される「ふるさとの山」のイメージにピッタリです。
アクセス
いずれ是非、本物を見てみたい!
ということでアクセスは以下のとおりです。
以上となります。
お読みいただきありがとうございました。
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