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千葉の小江戸・水郷佐原へぶらり日帰り旅 国内旅行記・千葉編【単発】

こんにちは。日本の色々なスポットを巡りながら、その土地の魅力と感じたことを書き綴っています。

今回の舞台は千葉県香取市にある「佐原(さわら)」です。

東京駅から佐原駅までの所要時間はおよそ2時間。JR総武快速線からJR成田線を乗り継いで行けます。

美しい駅舎

筆者は千葉県出身ですが佐原に訪れたのは初めて。地元でも知らない場所に行くのはワクワクします。それではざっと佐原について紹介します!

■小江戸・佐原の町並み

"佐原"といえば、まず思いつくものは情緒あふれる町並み。佐原は江戸時代の中頃に、東北地方から船で運ばれてきた物資が集まる中継港として栄えました。

集まった品々は佐原から10日間をかけて江戸の方面まで運ばれていたことから、江戸にとってもかなり重要な存在だったそうです。

そんな背景から、街の中心を流れる小野川の周辺には商店や旅館などが立ち並ぶようになり、次第には「小江戸」や「水郷」とも称されるように。”小江戸”と聞くと、埼玉県の川越が有名だと思いますが、千葉にも江戸を想わせる素敵な景色があるんです。

■佐原の街並みの楽しみ方

・小江戸さわら舟めぐり
佐原を存分に楽しみたい! という人は街の中心を流れる小野川で運行している遊覧船から楽しむのがおススメ。

町の南側にある桶橋(別名:ジャージャー橋)の近くに受付と乗り場があるので、そこから船旅に参加できます。

ジャージャー橋

景観はもちろん、伝統衣装を纏った船頭さんから歴史や建造物の解説も聞けますよ!

伝統衣装でボートを操る姿がかっこいい

料金は大人1,300円(税込)、小学生700円(税込)です。運行時間はシーズンによって変動するので、詳細は以下のサイトで確認してください!

・趣ある建物で絶品グルメ!
佐原の町並みにはたくさんのグルメスポットがあります! この地域の名物といえばウナギ。町中や駅前には甘辛い伝統の味付けをされたウナギを楽しむことができるそう。

予算的に今回は自粛……

またそういったお店の一方で、町にはフレンチ、イタリアンなどのレストランも。和と洋のコラボはとっても魅力的です。

ワーズ ワース
リストランテ カーザ・アルべラータ

また伊能忠次郎商店では店内で醸造した佐原の地ビールが楽しめます! ビールにぴったりな料理はもちろん、小売りでも購入できるので、ぜひ足を運んでみてください! 

伊能忠次郎商店

ちなみに自分のおすすめはIPAです。(ビール記事は別に書くかもしれません)

香りが鮮やかで素敵(IPA)

■日本を変えた佐原の偉人「伊能忠敬」

佐原駅前には、誰もが1度は学校の授業や教科書で目にしたであろう、日本の偉人「伊能忠敬」の銅像が建てられています。

伊能忠敬像

幕府の命によって国内の海岸線を測量して巡り、非常に正確な日本地図を作り上げた人物です。佐原の酒造家であった伊能家に婿入りをしたことから、佐原には縁があるのです。

佐原にはそんな忠敬の人生と功績が展示されている「伊能忠敬記念館」があり、中では彼が測量した地図や使用した道具、当時に刊行されていた世界の地図などを見る事ができます。

■革命を起こした忠敬の地図

忠敬が生きていたのは江戸時代。当時の地図は国々の大体の位置を記しただけの決して精度が高いとは言えないものでした。そんな中、家業を退き天文学に傾倒していた忠敬は、天文に関する測量のために蝦夷(北海道)に赴きます。その際の成果が幕府の目に留まり、正確な国内の海岸線の測量・全国地図の制作の命を受けることになり、忠敬の長い旅は始まったのです。

蝦夷地の第一次測量から21年、計10回の測量を終えてついに「大日本沿海輿地全図」と名づけられた地図は完成。しかし、忠敬は完成前に肺炎のため逝去しており、終盤の作業は弟子たちの手によって行われていたそうです。ただ弟子たちは忠敬の死を伏せていました。理由は忠敬のこれまでの功績・努力・技術を彼の偉業として発表するためだとか…。アツすぎる。

完成した地図はこれまで流通していた地図とは雲泥の出来栄えで、これにより幕府は各国の正確な米の生産石数の把握などができるようになりました。忠敬と弟子が手掛けた地図は国内はもちろん、海外にも高く評価され、新たな測量技術が導入されるまでの長い間使われることになったのです。

旅を愛する自分にとって、いや世界中の人にとって重要な地図は、忠敬を含めた多くの有識者たちによって紡がれてきた技術と努力の産物なのだ、と勉強になりました。とっても有意義な場所なので、佐原に来た時にはぜひ足を運んでみてください! 同郷の大偉人に拍手。

■ユネスコ無形文化遺産「佐原の大祭」

毎年2回、7月と10月に開催される「佐原の大祭(2つを含めた総称)」は、2016年に「山・鉾・屋台行事」として、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

PIXTAより

約300年続く伝統の佐原の大祭は、「佐原囃子」の特徴的な音ともに計24台の山車が佐原の町並みを巡ります(夏は10台、秋は14台)。祭りに携わるのは周辺地域の人々で、それぞれが装飾の異なる山車や囃子を奏でながら山車を引き回すとのこと。

■通年して山車が展示されている施設も!

もし、佐原大祭の時期に来れなくても、水郷山車会館では実際の山車が展示されています。もちろん山車は動いていないので、装飾や大きさをじっくり体感したい人にはおすすめ。さらに祭りの歴史や周辺地域の生活・文化についても学ぶこともできちゃうんです!

水郷佐原山車会館

撮影OKか分からなかったので今回は写真なしですが、高さ約10m、至る所に彫刻が施された山車は迫力満点でした!

いかがでしたか? 千葉県の小江戸・水郷佐原について紹介しました。今回は行けなかったですが、水郷あやめパークや、十二橋駅周辺、少し歩けば行ける香取神宮など、見どころはたくさんあります。

<水郷佐原あやめパークHPより>

この記事で少しでも地元が誇る観光スポット「佐原」に興味を持っていただけると嬉しいです! 

今回のにゃんこ


次回は国内旅行記・山口編です! ぜひお楽しみに!

Tsuchinoco







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