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本州の果てにある絶景に会いに行く 国内旅行記・山口編 Vol.1

こんにちは。日本国内を巡りながら感じたことを綴っています。

今回からは国内旅行記・山口編がスタートします! 仕事の都合でなかなか休みが取れず、約4カ月ぶりとなった待望のひとり旅を山口県でしてきました。その記録をシリーズで紹介していきたいと思います。 では、始めましょう!

■最初の目的地・下関へ!

まず目指すのは、県内で最も人口の多い下関市。山口県には山口宇部空港、岩国錦帯橋空港の2つの空港がありますが(萩・岩見を入れるなら3つ)、どの空港も下関までは距離があるため、今回は福岡県の北九州空港から目指すルートを採用。

2時間弱のフライト

風のおかげで10分ほど巻いて北九州空港に到着。すぐさま連絡バスに乗って小倉駅へ。バスの乗客は見た感じほぼ韓国系の人たちでした。北九州空港で降りる人たちは一体どこを目指すのでしょうか…?

小倉駅から山陽本線に乗り換えて、いよいよ初上陸の山口県へ!

初めまして!下関

下関に到着! たしか10時30分ごろに着いたので、羽田からの所要時間はだいたい3時間ほど。乗り継ぎが上手くいったのでかなり早く到着できました。

下関といえばフグの名産地。駅内にはフグのちょうちんがぶら下がっています。ちなみに地元では福を招くこととかけて”フク”と言うとのこと。同じくフグが有名な日間賀島といっしょですね。

駅は意外とこぢんまりとしていて、なおかつ平日の昼間なのもあるけど、かなり落ち着いた雰囲気。

ここからはレンタカーを借りて、山口県の絶景を巡る車旅へ出発。まずは、県北の長門市にある「元乃隅神社」を目指します。

■幾重のカーブと山道を越えていく

元乃隅神社へのアクセスは難易度が高め(だと思う)。今回自分が辿ったルートは下関市街地から高速道路を経由して小月まで向かい、あとはひたすらに北上していく経路です。

ほぼ県を縦断

率直に言うと割とシビアなルートでして、たくさんのカーブ道、かなり狭い山道もありレンタカーだとかなり神経を使うと思います。同じルートを行く人は少しだけご注意を。

海がきれい

しんどくなったら停車をして休憩をしましょう。幸いどこで停まってもだいたい絶景ですよ。

■海へと続く123基の鳥居「元乃隅神社」

コントラストが美しい

さあ、東京を出発してから6時間弱かけてついに元乃隅神社に到着! 写真や動画は何度も見たけれど、やっぱり現地で見るのは格別。もうとにかく海がすごい!

建立は1955年(昭和30)。地元の漁師さんの枕元に現れた白狐のお告げを受けて建てられたとのこと。意外と新しめなんですよね。

ここ元乃隅神社は、2015年に米CNNが発表した「日本の美しい場所31選」に選ばれたことにより人気が爆発! その効果は驚異的で、前年までの訪問者は年間7万人程度でしたが、翌年では8月時点で30万人を超えたそう。

きっとSNSの存在もかなり大きいですよね。観光資源が増えるってのはとてもいいことです。

あとSNSで人気といえば、境内(?)にある「日本一入れにくい賽銭箱」というものもあります。

賽銭をシュート!

ご覧の通り、鳥居の上に賽銭箱が配置されています。高さは約5m、確かに一筋縄では入れられなさそうです。

チャレンジしている人を何人か見かけましたが、かなり苦戦している様子でした。ちなみに賽銭が入ると願いが叶うという言い伝えがあるそう。叶えたい願いがある人はぜひチャレンジを!

海の方へ降りてきました。岩場ではありますが、ガタガタしていないので歩きやすいです。

目の前にある高台に登ってみます
高台の上

高台からだとよりきれいに水平線を望むことができます。が、ところどころ足場が悪いところもあるので、登る時には注意。ローファーはより滑ります。

ここのもうひとつの見どころとして知られているのは、海水がクジラの潮吹きの様に吹き上がる「龍宮の潮吹」です。調子がいい時には30mくらいの高さまで水が登るらしいですが、この時は風は強かったものの、海がそこまで荒れていなかったので、その存在を感じることもできず…。

大阪からきたおっちゃんと一緒に30分ほど粘りましたが不発。冬時期の方が見やすいらしいです。次回に期待します。

謎の積まれた石

上まで戻ってきました。駐車場からすぐのところには元乃隅売店があります。お土産や土地で獲れた(たぶん)みかんなどが並んでいます。隣にはソフトクリームを食べられる場所もあるので、ゆっくりと過ごせるはずです。

中には山口土産がたくさん!

元乃隅神社、素晴らしい景色でした。たどり着くには少し大変だけど、労力をかけてもおつりがくる素敵な場所です。また今度必ず来ます。

さて、続いては角島へ。元乃隅神社と同様に、山口県の定番絶景スポットです。

■絶景の島へ架かる橋「角島・角島大橋」

元乃隅神社からは車でおおよそ50分。有名な橋を渡って角島へ!

■角島灯台(公園) 

お目当ての角島灯台に到着しました! スラっとしていてスタイルがよく、御影石の上品な質感が美しいですね。

この灯台が完成したのは1875年(明治8)。設計・建造指導は「日本灯台の父」こと、リチャード・ブラントン。難所の瀬戸内海域の灯台整備のもとになったことなどから、国指定重要文化財に認定されています。

ちなみに灯台には登ることもできます。全国には約3,200基ほど灯台がありますが、登れる灯台は僅か16基のみ。訪問した際にはぜひ登ってみて下さい。

絵になる~

灯台を含めた周辺は公園になっていて、上の写真のゲートの向こうは海の方へ行く事ができます。

目の前に広がる海!

最果て好きの自分にとってはたまらない素敵な景色。ちなみに、本州最西端は山口県下関市吉母にある「毘沙乃鼻」。そこの経度が「東経130度51分37秒」であるのに対して、ここは「東経130度50分24秒」なので、本州最西端より西にいる事になります。

角島サイダー

島内の道の駅で買える「角島サイダー」をお供に、輝く海を見ながらゴクリ。至極…!!!

唯一無二の絶景にたくさん癒されました。また来ることを固く誓ってから角島を後にします。

橋を渡って本州に上陸。振り返って念の為に角島大橋も撮っておきます。

■角島大橋

角島大橋が開通したのは2000年(平成12)。低めの構造かつ、後半の見事なカーブは景観保護のため。上手に周囲に溶け込んで見事な景色になっていますよね。

展望台からも

流石、山口県が誇る絶景スポット。絵になりますね。疲れていたりすると、妥協して写真を撮らずにスルーしてしまう時もありますが、無理してでも行ってみると凄い絶景が待ってたりします。

展望台からはホテル?に併設されている教会が見えます。

メルヘンなフォルム

この景色をバックに挙式を上げれるなんて素晴らしいですね。参列したい。

さて、そろそろレンタカーを返す時間が迫ってきました。名残惜しいですが、下関へ帰還します。

帰り道も絶景

2時間弱かけて下関に到着。お世話になったレンタカーを返却して、車旅は終了。今回はここまでです。

■最後に

今回、数ある都道府県の中からなぜ山口県を旅の目的地に選んだのか? 正直なところ、行き先を考えていた段階ではどこでもよかったんですよね。というのも、仕事がキツくてかなり追い込まれていて、とにかくどこかに行って辛い日常を抜け出したかったんです(危うく旅先でも仕事をする羽目になりそうだった)。

そんな中、いろいろな情報を見ていて角島灯台の写真を発見。一瞬で心を惹かれ、いもづる式に山口県の情報を調べていく内に、行き先が決定したわけです。

一時期は大好きな旅の計画ですら億劫になるほど追い込まれていた心が、旅のおかげで晴れていくのを実感しました。やっぱり旅は偉大です。

次回は下関の街ぶら&グルメについてです! お楽しみに。

Tsuchinoco



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