見出し画像

読書メモ。共働きも専業主婦もそれぞれ「しんどい」

産休に入ったらやりたいと思っていたことの一つは、「育休復帰後のワークライフバランスを考える」こと。

私は現在、共働き・正社員・フルタイム勤務です。

今後は、子供との時間を第一優先にし、一緒にいる時間をなるべく作りたいと考えています。

そんな私の育休復帰後の選択肢として考えられるのはこのような感じです。

・仕事を辞める(専業主婦になる)
・時短勤務にする
・フルタイム継続

…選択肢は色々ありますが、自分にとってベストな選択は何なのかが知りたい。

なんなら、一番楽な道を選びたいと思っています。(これが一番の理由とも言えるw)

そんな自分にピッタリな一冊があったので紹介します。

「なぜ共働きも専業もしんどいのか」(中野円佳)

人によっては、この本を読むと「ズーン」となってしまうかもしれません。。

なぜなら、これが日本で子育てをする上での「リアル」だから。

タイトルにもある通り、共働きも専業主婦も、どの道を選んだとしても、それぞれに「しんどい」部分があるようです。

まぁ、そうだろうとは思ったけど…
相当恵まれている環境でない限りは、楽な道はなさそうですね…(ズーン)

豊富なデータで、社会復帰後のシミュレーションができる

「働く」と一言でいっても、さまざまなバリエーションがあります。

正社員?フリーランス?パート?

勤務時間はフルタイム?時短勤務?

現在専業主婦でも、いつかは復職する?
それはいつ?

等々。

色々な可能性が考えられますが、本書には様々なケースとデータが載っているので、「この選択をした場合は、こういう問題に直面するかも…」というシミュレーションができます。

これが、この本のすごいところ。

データがまとまっていることで(これがものすごくありがたい…)、この1冊を読めば全体像が掴めるかと思います。

「自分にとっては想定外のケース」も十分ありえる

また、フルタイムとして復帰しても、仕事との両立に限界を感じ、仕事を辞めて専業主婦になるケースもあるようです。

夫が精神的に病んでしまい、仕事を辞めざるを得ず、夫が主夫になることもありえます。

そういった「自分にとっては想定外のケース」もあることを知ることができました。

また、これは「専業主婦が向いているかどうか」に関わってくることですが、人それぞれ「子どもとのちょうどいい距離感」があるようです。

1日中子どもと一緒にいても平気な人もいれば、そうでない人もいる。

この発想はありませんでした。

では、どうすればいいか?の答えは載っていない

この本には「こうすれば一番いい!」という答えが載っているわけではありません。

それは人それぞれ、ベストな答えが違うからだと思います。

まずは、どんな人生を歩みたいか。
どうすれば幸せだと思えるか。
自分と向き合うこと、家族と話し合うことが大事だと思います。

そして、それを実現するために、様々なデータから、自分に一番合っていそうな形を選ぶ。

そういう手助けをしてくれる本なのではないかと思います。

私の出した答え

私が本書を読んで出した現状での答えは、
正社員で、時短勤務という条件をなるべく続けられるようにすること。

・専業主婦はおそらく向いていない
・共働きフルタイムは辛くなる可能性が高い
・社会との接点が全くないのはストレスになりそう
という理由からです。

また、弊社はベンチャー企業なのですが、妊娠・出産した人の前例がありません。

法律的には「時短勤務制度」が適用されるのは3歳までだと思いますが、前例がない分、もしかしたら希望すればずっと時短勤務を続けられる可能性があります。

ただ、
・時短勤務だったとしても働き続けてほしいと思ってもらえる人材であること
・収入減は確実なので、それでもやっていけるようライフプランをちゃんと組み立てること

が課題になってくるかと思います。

また、この選択をしたことにより犠牲になってくる点としては

・収入減
・キャリア形成(昇給)
という感じでしょうか。
この辺りは、優先順位で割り切るしかないのかなぁ。。

いざ復帰した後に考えが変わる可能性はありますが、まずは一旦頭の整理ができてよかったです。

なるべく「しんどくない」状況を作る方法

本書を読んでいて、所々に「しんどくない」状況を作れそうなヒントがあったので、当たり前だと思える方法もあるかもしれませんが、まとめてみました。

・程よい共働きの方法を考える
→これは人によって違うので、家族で話し合う必要がありそう。

・在宅勤務、リモートワークは子育てとの両立に威力抜群
→通勤時間を減らし、子どもの発熱時などにも対応しやすいとのこと。
私は現在在宅勤務なので、ここはクリア。

・家庭内ではない誰かに頼れる仕組みを作る
→家事代行を利用。
特に、CtoCのサービスはお互いに依頼と承認を個人ベースでできて、逐一本社スタッフが間に入らないので安い。
著者は「タスカジ」を週一ペースで利用。

家事代行は我が家でも積極的に使っていきたいね、と夫と話しています。

(追記)育休復帰後の転職や再就職に使えるかもしれないサービス

本書で紹介されていたので、別記事でまとめました。

キャリアを積んでいる方、専門的な職種での経験がある方向けのサービスになりますが、興味のある方は是非覗いてみてください!

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,685件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?