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体幹が強いって結局なんなん?


みなさまこんにちは。

今回のテーマは体幹です。

体幹と聞いてどのような印象がありますでしょうか?


漠然としたイメージ



『ゴルフは体幹が強い人が上手い』とか

『彼女は体幹がしっかりしていてスイングが綺麗』

『腹筋に力を入れると安定する』

という会話や記事を一度は見聞きしたことがあると思います。

わたしも学生時代

その重要性について教えられてきましたが

内容についてはあまりに漠然としたもので

本質的に理解できておりませんでした。

おそらく体幹という言葉が流行する以前は

『腰』という言葉がその代わりに使われていたのでは

ないでしょうか?

ぽっこりお腹でも関係ない?

体幹が強いと聞くと

腹直筋を代表とする表層の筋肉が鍛え抜かれた

6パックをイメージします




体脂肪率が平均的に低いサッカー選手の中でも

選手のパフォーマンスに優劣があったり

ゴルフではウエストがスッキリした人だけが

上手いわけでもないため

必ずしもパフォーマンスの良さとは関係がないようです。


日本でも活躍したタイのアフィバーンラト選手



このように

世の中には

広く使われているけど、よく考えると

理解できていない言葉が多く存在します。


全体としての関係性を考える


別の記事で紹介した

『バランス』『軸』『柔軟性、しなやかさ』『センス』

に並んで『体幹』も 正確に定義されていない

言葉の一つではないか

これらは実は

同じことを少し違った視点から表現した

言葉の数々ではないか

と考えるようになりました。

全てがそれぞれに関連性を持っているということです。

つまり

無意識のうちに(センス)

脱力できて身体の末端がしなやかな状態は(柔軟性、しなやかさ)

身体の中心に軸を育てて(軸)

バランスが良いフォームを身につけている(バランス)のです


このような人を

体幹が強いとかセンスがある

と評価されるのではないでしょうか?

これらは相関関係なので

軸のトレーニングをして体幹に力が入るようになったり

体幹トレーニングによってバランスが良くなったり

そもそも力を抜く能力が高く自然と体幹が強くなった

など色々なケースが考えられるのです。

軸が無いと体幹も柔軟性も向上出来ない

幼い子どもは

筋力が限れているため

軸に頼って効率よく立ちます。

外側で踏ん張らないので、転んでしまうこともあります。

しかし、その反面大人と比べて身体はしなやかです。

軸があると股関節周りや肩甲骨周りの筋肉は

フリーになります。

子どもは身体が小さいので

力がある存在とは捉えられないですが、

身体の小ささ考慮すると

もしかしたら力強く体幹がしっかりしている

のではないでしょうか?

その状態を損なわずに

スケールUPし成長した人が

体幹が強いと言われる人なのかもしれません。


軸が失われて固くなったからと言って

ストレッチだけをしても

真のしなやかさは生まれません。

なぜなら固まった原因は

軸が無くなったことだからです。

また筋トレをしても、普段の立ち位の状態で

正しく身体のスイッチを入れる機能が働き

しなやかさが増さない限り

ゴルフをしている時にバランスの良い

体幹の強い人という評価にならない
でしょう。


良い体幹はウエストが広がる

強いというと硬いイメージが先行しやすいので

あえて良い体幹と表現しますが

そのような体幹は

表面の筋肉があっても常には固まらず

内側の筋肉(軸にい沿った筋肉)が主導として働き

呼吸の度に横隔膜と腹横筋の働きによって

体幹部は360度、膨らみます。

また大腰筋が太くなると

脂肪が少なくてもウエストが広くなります。

ですから皮下脂肪で大きいのか

区別しなくてはいけません。

どちらにせよ

良い体幹とは

表面の筋肉は硬くも柔らかくもなれて

中心部に常にスイッチが入った状態のことを指します。


伝説の横綱双葉山


股関節や肩甲骨の運動も含まれる


体幹の強さは数値で測れるものではありません。

また体幹だけで運動は出来ないため

『体幹が強い』  とは

バランスが良く

末端部の手足を含んだパフォーマンス

が高い状態を指しているのです。

つまり

手足との連結部である

肩甲骨と股関節の動きは、

それを除いて体幹について語ることが出来ないくらい

重要な要素の一つであるということです。

肩甲骨や股関節については

今後機会があれば解説していきます。

まとめ

スポーツパフォーマンスを向上させる

俗に言う、体幹の強さは

単一の筋肉の強さなどではなく

たくさんの要素との結び付きによって

はじめて評価されるものではないでしょうか。

だからこそ

一言では言い表わすことができない

追求するべき奥深さが

そこにはあると考えています。


最後までご愛読有難うございます。



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