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bjorkのライブがすごすぎた話

 bjorkのライブがすごすぎた。
 タイトルと同じことを書いたけど、本当に凄すぎた。高校の頃から好きなアーティストで、やっと観ることができたのだが、自分の音楽鑑賞史にも残る名演だったので、そのことをここに書いておきたい。

 今回のbjorkのライブはオーケストラ編成で、ライブのタイトルも「bjork orchestral」となっており、それを全面に押し出しているライブ構成になっていた。bjorkはいままで、単独やフジロックにも数回出演しており、日本でも安定した人気を誇ってるし、今回のツアーも全公演ソールドだった。

 まず、言わずもがなbjorkの歌が素晴らしかった。歌は音程外さないし、57才なのにも関わらず、高音は声量抜群だったし、声の伸びも素晴らしくて心の中で何回も「ブラボー」って叫んでた。また、bjorkの歌もそうだが、息継ぎまでbjorkの片鱗を感じることができた。個人的にCDなどで聴くよりもライブの方が歌詞も聴きやすい気がした。

 次は、オーケストラのアレンジだ。基本bjorkは打ち込みの曲が多くて、オーケストラのような編成はあまり見た事がなかったが、どの曲も原曲のアレンジを殺すことなく、観客の心を掴んでいた。Isobelのサビ入りのストリングスはハートを撃ち抜かれてしまった。そういうお客さんは多かったと思う。

 演出も演奏をうまく引き立てていた。普段は映像やギミックのある演出を多様するのだが、今回は照明のみのシンプルな形で、曲ごとに色や当て方を細かく調整していた。事前に観客に公演中のスマホの使用を禁止するアナウンスをしていたのだが、観客席が真っ暗になり、ステージとのコントラストを際立たせることごらできていた。(元々の狙いはbjorkと観客がライブに専念させるためだったので、思わぬ副産物になっただろう。)

 セットリストはいうことがなかった。過去のアルバムからキラーチューンをピックアップしており、全く退屈させられることはなかった。1時間15分という短くも思える演奏時間も、ライブへの没頭を考慮するとむしろ丁度よかったのかもしれない。

 また、最後にbjorkと観客がよかった。bjorkは曲が終わるたびに「ありがとう!」と、とても大きな声でいい発音でお礼を言ってくれたし、最後には初めて見た日本の桜を「beautifuk!」と嬉しそうに話していた。観客も曲が始まったら静かに耳を澄まし、食い入るようにbjorkを観ていた。本編終了後からアンコールまでの間、拍手が絶えないどころか、段々強くなっているのに、自分は嬉しく思った。

 以上が今日のbjorkのライブの感想です。bjorkを観たことない人はチケットはソールドしているものの、なんとかして手に入れて観てほしい気持ちだ。

今日はとてもいい日だった。

 

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