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今年もサマータイムが終了⏰サマータイムのメリット・デメリットとは?【全文無料】

イギリスと日本の時差は通常9時間なのですが、3月最終日曜日1時(UTC)から10月最終日曜日1時(UTC)までの期間にはサマータイムが導入され、日本との時差も8時間に縮まります。そして、今年も一昨日にサマータイムが終了しました

サマータイムを現在も採用しているのはヨーロッパ、北米、ニュージーランドなど。「やめたい…」と思っている国は実は多いものの、近隣諸国も一緒にやめないとややこしくなることから、なかなか踏み切れていないのが実情。

そもそも、サマータイムは何のために誕生したのか、そして今なぜ廃止を希望する国が増えているのかについて、わたしの実感も込めて簡単にまとめていきます。

サマータイムが導入されているのは高緯度の地域

ロンドンの年間気温は、夏以外は東京と大差ないのでうっかり忘れがちですが、ロンドンの緯度は北海道よりも高いのですよね。つまり、夏は日が非常に長く(16時間半とか)、冬は非常に短い(10時間以下とか)と。それで、夏と冬の日の長さが大きく異なる地域では、夏の間だけ時間を1時間進めて、明るい時間を有効活用しよう!というのが根底にある考え方です。

さらに、それによって省エネにもなる!というがサマータイム擁護派の主張であるもの、LEDなどの導入で照明の電気代が著しく下がっている昨今、もはや省エネというのは理由になっていないという声も聞かれます。

たかが1時間、されど1時間。体への負担は大きい…

「たった1時間の違いでしょ?」と思われるかもしれませんが、体への負担は大きいものがあります。国内の人全員がちょっとした時差ぼけ状態に…。スマホやPCの時計は勝手に1時間進んだり戻ったりしてくれるのですが、うちの猫の腹時計はそういうハイテクには対応していないため、食事の時間がずれるのも地味に面倒。アナログな腕時計をしている人も面倒でしょうね。

あと、わたしのようにいろんな国の人と仕事をしている場合、時差の計算がまためちゃくちゃになるのです。日本との連絡も、サマータイム実施中の時差8時間のときの方が取りやすく、サマータイム終了後は日本と会議をする際には早起きが必須。まあ、今ではネットで「日本時間」と入力すればすぐ教えてもらえるけれど、かつてそんな機能がなかったときにはいちいち計算していたのか…と思うと不憫でなりません💦

日本でサマータイムを導入するとどうなる?

日本でもサマータイムを導入すべきという人も少なからずいます。メリットとして言われているのが、夏の朝の涼しい時間を活用できるという点です。昨今の日本の猛暑はオソロシイですからね…。また、仕事後も明るい時間が多いので、いろんなアクティビティが楽しめるという良さもあるでしょう。

ただし、サマータイムで明るいうちに仕事が終わったからオペラにでも行こうか~となるのは、やはり欧米的な価値観のような気がします。日本でサマータイムを導入したら「早く出社して遅くまで残業」という最悪の事態になるのではないかと懸念する声も上がっています。ワーカホリックな人が多い日本人なら、ありえる話かな?どうでしょう?😆

サマータイムはおすすめか?

わたしは正直、サマータイム制度はやめた方が良いと思っています。理由は単純で、健康にわるいと感じるからです。2018年のEUの調査では、「84%がサマータイムの廃止に賛成」という結果も出ています。サマータイム廃止派の多い国でも廃止に踏み切れない理由は、上述のとおり、周囲の国との協調ということになるのでしょう。

今でもイギリス国内ではサマータイム支持派が多いのですが、今すぐではないにせよ、わたしが生きているうちにはサマータイムは撤廃されるかも?そんな淡い期待を抱きながら、これからもこの国で生きていきます(笑)。

ちなみに、廃止が決定された場合には、イギリスには夏時間(日本との時差が8時間)の方を採用してほしいかなぁ。一時帰国時の時差ぼけも多少なりとも楽になるはずですし☺️

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