同じ企業に何度も応募してもダメなのか。後編

前編では、「同じ企業に複数応募に対して、システムや人員が足らない」ということ綴った。

では、再募集を1年待ち、違う求人に応募したら、採用されるチャンスはあるのか。ここでまず問題なのは、

①選考ののどのステップで不合格になったのか
②スキル/経験か、人物面か、どちらが理由で不採用になったのか

もし、書類不合格の理由は、

〇応募するタイミングが遅かった

もちろん、締め切りには間に合っているだろうが、企業にとってドンピシャの人がいたら、締め切り前に面接がスタートし、”ほぼその人で決まり”ということがある。本来、書類提出の早い者勝ちではないが、こういうことはたまにある。ならば、2回目の求人条件とマッチしていれば、以前の応募履歴を特に問題ない。

〇内々の基本的な条件が合わなかった

最近は、求人票に性別、年齢などを応募条件として記載していけないルールになっている。しかし企業内では、「チームに女性少ないから男性ではない方がいい」「業務内容からして20代は難しい」という"裏応募条件"というのは少なからず存在する。となれば、2回目の求人条件が変われば、こちらも以前の応募歴が引っかかることはない。

逆を言えば、本来は差別につながるような、性別、年齢が理由で、書類を通らないとこともある。もし、応募条件はマッチしてるのに、書類が通らないのは、そういった”裏条件”が原因だと疑ってかかってみるのもひとつだ。もしその基準を持って先行している企業なら、どんな求人が魅力でも、根本的に、あなたが輝ける場所ではないと、思った方がいいでしょう。

次に、面接をしたけれど、不合格だった場合の理由は、

〇他にスキル/経験が合致した人がいた

これは、比較の問題なので、あなたは十分にやるべきことはやりました!自分を責める必要はありません!同じような求人が出ていたら、今度は採用される可能性はある。

問題は、

〇人物面で不合格になった

これは、人格を否定しているわけで決してないことをまず理解してほしい。ここでいう人物面は、他の社員とのバランスを取るため、「おとなしい人が多いから、もっとグイグイ意見を言う人がいい」「会議で盛り上がっている時、冷静に分析出来る人がほしい」「あのお客さんに何を言われても打たれ強そうな人じゃないと無理だ」など、これも求人には書けないような”こういうタイプの人がいたらいいな”という人物像がある。仮に、求人に明記しても、その通りの人が応募してくるわけはない。となれば、応募してきた人柄と、現在の社員の”化学反応”を見て、仮にスキル/経験が足らなくても、人物面を優先して採用されることもあるのだ。

「だったら、書類でも、面接でも、不合格の理由をちゃんと教えてくれればいいのに!」と思うのはもっともだ。でも、そんな理由を教えてくれる企業はほぼない。ではなぜ教えてくれないのか、それはまた次回に。

追記:leaponponさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。

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