【短編】抗えない宿命

暑い夏の日

お昼前の太陽は、これでもかと地面を照らしている。
アパートの駐車場で、白と黒の子猫が、車に轢かれ、白い毛を赤く染めて、その短いいのちを終えていた。

冬の寒い日

時折吹く風が、冷たく凍った雪の粒を舞い上げている。
歩道の排水溝の金網に小さな鳥が挟まり、うっすら雪を被って、こときれていた。

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