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遠距離カップル実践!パートナーにイラッとしたらどうする?

パートナーにイラッとしたときに読む本。クスッと笑ってしまいそうなタイトルに出会ったのは8月のこと。普段はHow to 本に興味が全くないけれど、ほのぼのとした、かわいらしいイラストや漫画のページにキュンとなった。

作者は書道家の武田双雲氏。大河ドラマのオープニングのタイトルの文字をよく書かれている方と言えば、思い出す人も多いのでは?これまでの著者の結婚生活を通じて生じた妻とのトラブルや、書道教室の生徒さんたちから受けたパートナー間の悩み相談をもとに読者のイライラを優しく沈めてくれる本になっている。

実はこの本に出会った頃、わたしはパートナーに連絡をするたびにイラッとしていた。アメリカ人のパートナーと付き合い始めて早4年?5年?が経ち、日本とアメリカ間で国際遠距離恋愛を始めて3年になる。時差と格闘しながらも、電話で連絡をとりたいタイミングが合わない日々。仕事が忙しいパートナーは電話口で仕事の愚痴や「今月は〇〇ドル売り上げた」など成果の自慢をすることが最近多くなった。特に自慢に関しては正直うんざりで、藁にもすがるような気持ちでこの本を読みはじめた。

もちろん全てに共感できたわけではないし、すでに知っている・そのようにできていることもあった。たとえば、「相手と価値観が違ってもいい」と紹介しているが、わたしたちは生まれも育ちも文化も異なる国際カップルなのでパートナーと価値観が違うことなど日常茶飯事だ。そんな中でも、紹介されているTipsの中から2つを実践してみた。

男性は具体的な数字に弱い

たしかに、これは一理あるなと思う。著者のアドバイスは「話したいことがある」ではなく「5分間、話す時間はある?」とパートナー(特に男性)に聞いてみること。相手が忙しくても5分だったら時間を作るのは難しくないはず。

ということで、いつもチャットで「電話したい。できるとき、教えて。」と伝えていたが、「5分間だけ時間ある?あったら、電話して。」に代えてみた。すると、チャットを送ってから20分以内にパートナーから電話がかかってきた!今までからすると、信じられないくらいのスピード!まぐれでは?と思い、もう1度実践したがやはり効果あり。「5分間だけ〜」と言いつつも、お互い1時間も話していた。なんや、時間あるんやんか。

男性は自信がない

これは信じられなかった。なぜなら、少なくともわたしのパートナーは常に自信満々な人だと感じていたから。わたしには仲の良い男友だちが数人いるが、彼らの口から一度も「俺、自信がないんだよね」と聞いたことがない。いや、待てよ。自信がないのにもかかわらず、虚勢を張っているのでは?

そこで著者は、男性は自信がないから、つけあがらない程度に褒めてあげることを勧めている。これまではパートナーが仕事の成果を永遠に自慢してくるたび、うざ〜と無視をしていた。ある日のこと、また売り上げ額を(やっぱり具体的な数字が好きなんだな)自慢げに話していたので、「すごいね。今月はとっても頑張ったんだね」と褒めてみた。すると、ニンマリ笑ったような音が漏れてきて、「うん、ぼくは頑張ったんだ!」の一言。永遠に続くはずだった自慢話がいとも簡単に終わってしまった!

さいごに

これら2つのTipsは「男性は〜」というテーマになっている。人間って人それぞれなのに2タイプで分けて語られるのが不愉快だと感じてしまう人もいるだろう。そもそも「女性は〜」や「男性は〜」と決めつけるのはナンセンスだ。わたしは女性だけど、よくある「女性は〜」に当てはまらないのに「男性は〜」に当てはまった経験もある。

2つのTipsを実践してみて、パートナーはわたしと付き合い始めた頃から常にわたしの内面や外見、努力を褒めてくれていたこと。自信がないときには励ましてくれていたことに気がついた。やっぱり男も女もって関係ない。性別ではなく、自分がパートナーにしてもらいたいことを想像して、相手に同じように接することが「イラッと」せずに仲良くできる秘訣にちがいない。



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