研究者のプレゼンって…変?
ゆーです。
仕事をしてると、多くの方がプレゼンをされるんじゃないでしょうか?
ちなみに、“研究者でない方々”の中で、研究者のプレゼンをご覧になった方はいらっしゃいますか?
逆に、ボクはたまに経営者の方や、コンサルの方、営業の方のプレゼンを聞かせてもらうことがあります。
で、感じることとしては…。
スライド作りの文化が違う
市販されている「スライドの作り方」のような本で勉強したこともあります。
以前、少しだけ記事にもしました。
これに関しては、ホントやってよかったと思います。
研究者でない方に向けた資料づくりだと、よりそれを感じますね。
相手が研究者でも“研究の話以外のこと”を話すのであれば、伝え方も変わるのでスライドの構成も大きく異なってきます。
ここで勉強したことが大きく役に立ちました。
一方で、研究者と“研究の話”をする時には、意識すべき点が異なってきます。
初めは「同じ“仕事”なんやし?そんな文化も大きく違ってくるなんてこともないやろー。」と思ってました。
でも、勉強もして、色んなプレゼンも聞いてると、「研究者のプレゼン」って特殊な気がしてきました。
どのあたりが?と言いますと…。
やたら情報が多い
そもそも多くの人がプレゼンをあまり聞いていない?
もちろん全く聞いていないなんてことはないんですが、論文から情報を得るのと同じようにプレゼンを聞くので、資料を見ると情報を吸い上げることに意識がいきます。
そうなると、伝えるためには必然的にスライドの情報が多くなってくる気がします。
「科学」って、自分の目で見て咀嚼して理解する部分も多く、プレゼンターの話が補足説明になりがち(?)。
ひたすらスライドに書かれている情報を目で追い、考えて理解する。
で、わからないところを発表後に質問していく。
ちなみにボクは、これまで”余白を残すことがもったいないという文化”で育ってきたので、スライド1枚にも結構な量の情報を詰め込むことも。
もちろん、1スライド1メッセージを大切にしているので、それぞれの情報を足し合わせて“言いたい1つのことを言う”という感じ。
それぞれの情報を見やすく整理し、自分が話している間にどれだけ理解してもらうかを考えてスライドを作ってますね。
“基本、スライドを読まれる”と言う前提で作る
文字に限らず、図などから読み取れることも含め、”情報を読まれるというのをベースに”という考え方です。
当然、セリフの内容は”読まれる情報を説明する感じ”になってきます。
ボク個人の感想ですが、一般的なプレゼンでは発表者に注目を集め、話を聞いてもらい、資料を使って補足する形で理解してもらうイメージです。
そのため、スライドの枚数も多く、自分の話に合わせてスライドをめくっていくのがスタンダードかと。
研究者でこれをやってしまうと、情報が複雑すぎるあまり、1枚あたりの情報を簡潔にしすぎると「前のスライドに戻して」ということが頻発してしまうんです…。
このように、メインとなるのが“人かスライドか”で異なる気がします。
(近日中に、具体的なスライド構成の違いについても書きます。)
今日の話は、どちらが良いという話ではありません。
”必要に応じて使い分ける必要がある”
という話です。
そして、”その中でも研究者の世界って変わってませんか?”と感じた話になります。
研究者の方は、他の方にプレゼンをされる場合、少し気をつけたほうがいいかもしれません。
たくさん情報を詰め込んでしまうと、聞いてるのがしんどくなっちゃいますから…。
逆に、研究者に向かってプレゼンされる場合、あらかじめ自分の話を聞いてもらう雰囲気を入念に作ったほうがいい気がします。
ちょっとした工夫で、ちゃんと伝わると思うので…。
以上、”ボクの感じたスライドづくりの違い”でした!
ご参考までに。
*研究者でない方でも、大切な数字の話をする際には情報量も多くなったりすると思います。
色んなケースがあり、今回の話は一般的(?)なケースのお話になります。
突き詰めれば、”相手の求めてる見せ方をする”というのが一番ですしね。
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