yurayurayuta

趣味でマンドリンオケをやっています。 マンドリンオケの文化がもっと発展することを祈って。まずは自分のやってることを発信したいなと思っています。 音楽に関する意見交換、大歓迎です。 たまにシステム関連のことも書くかも。 #音楽 #指揮 #マンドリン #オーケストラ #編曲

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最近の記事

マンドリン・ミュージックキャンプ(MMC)2024に参加しました

7/13〜7/14で開催されたマンドリンミュージックキャンプ(MMC)2024に参加してきました。2日とは思えないほどの密度の濃さでとても楽しかったので、感想と学びをまとめたいと思います。 参加を検討されてる方の一助になれば幸いです。 MMCとは詳しくはHP(http://youth-mandolin.org)をご参照頂ければと思いますが、要点をまとめると ジャパンユースマンドリンオーケストラ(JSYMO)の年齢無制限バージョン 公募メンバーで集って2日間本気で練習

    • Notionでオケの情報共有をスムーズに

      突然ですが、大人数が参加しているコミュニティで情報共有に困ったことはないでしょうか? 私はアマチュアのオーケストラを運営していますが、日々の練習指示、練習録画、練習案内、などなど膨大な共有事項があり、苦労してます。 LINEオープンチャットを全体連絡用に使っているので、重要事項はノートに書き溜めておくのですが、結局埋もれてしまうしなぁということでモヤモヤしておりました。 この状況を改善すべく、去年「オケのポータルサイト」的なものをnotionで作りました。 これが結構

      • 月に舞う~10/28(土)の本番にむけて~

        10/28(土)に本番があります。今年はマンドリンオリジナル2曲指揮します。 ・Amalthea  (丸本大悟) ・月に舞う (武藤理恵) 本番が2週間前に迫ったので、「月に舞う」について、少し語ります。 曲について(作曲者ご本人の曲解説も参考にしています) この曲の主役は月の神の手をすり抜け人間界に降り立った妖精。 掟に背き若者と恋に落ちるも、月の神に見つかり、永遠に月の世界で舞うことを命じられた、というお話。 という曲なのですが、一言で言うと ずーーーっと舞ってる曲

        • 編曲後記〜交響曲第3番(スコットランド)〜

          今年のマンドリンオケの編曲作業が先日ついに終わりました。 編曲の経過を書いた記事(下記)を5月くらいに出していて、この時が進捗的には半分くらいだったのですが、そこからだいぶかかってしまいました。 改めてですが、今年の編曲のお題目は 交響曲第3番(スコットランド) 第1、4楽章 をマンドリンオケ用に編曲するというものです。管はフルートとクラリネット4本ずつ入れました。 今回の編曲はかなり難易度も高く大変でしたが、その分編曲に込めた思いもあるので、忘れないうちに振り返りたいなと

          編曲は塗絵のようなもの

          今年の演奏会用の編曲をしています。 なんとなく毎年のルーティンになってきていますが、楽になることはありません。 今年はメンデルスゾーンの交響曲第3番を編曲するのですが、いやはや難しい。試行錯誤の毎日です。 ただ今年やっていて感じるのは、以前よりスムーズに編曲ができるようになったなと。 昔はもっとグダグダ苦しみながら編曲していたのですが、今年は割と(本当に割と、大部分は苦しい)サクサク楽しく編曲できてる節もあり、少しは成長してるのかな、と思います。 特に編曲に対する考え方

          編曲は塗絵のようなもの

          やりたい曲とやるべき曲

          先日、来年度演奏会の選曲会を実施しました。 毎年選曲してますが慣れることはなく、ベストな曲目を作るためにいつも試行錯誤しています。 選曲って難しいオーケストラは集団競技なのでなるべく民意を汲み取った選曲にしたいと思うのは自然なことだと思うのですが、 やりたい曲が、やるべき曲とは限らないのが悩みどころ。 やるべき、と言っているのは例えば 「実力に合わせた難易度の曲をやるべき」 とか 「マンドリンに合う曲をやるべき」 とか 「プログラムに統一感がでる曲を選ぶべき」 とか。オ

          やりたい曲とやるべき曲

          振り返り 杜の鼓動〜桜の風景〜

          演奏会終わって2ヶ月経ちました。 演奏会後しばらく経っても頭の中でずっと音楽が頭の中で流れ続けてて、結構苦しみました。 それだけコミットできたってことなんだと思いますが、日常生活に支障が出るので考えものです。 だからと言うわけではないのですが、指揮に関しても振り返っておこうと思いました。年納め?供養?まぁそんな感じ。 今年は以下の3曲やったのですが、まず、桜の風景の振り返りを。 ・杜の鼓動〜桜の風景〜 (丸本大悟) ・バレエ音楽「シンデレラ」(プロコフィエフ) ・For

          振り返り 杜の鼓動〜桜の風景〜

          コロナ禍のオケ運営

          先日、私が運営に携わっているオーケストラの本番が無事終わりました。3年振りの開催でした。 取り敢えず何事もなく終わってホッとしてますが、反面ドッと疲れが襲ってきた感じ。 自分でつらつら言い始めるとみっともないのを承知で書きますが、コロナ禍で活動が止まった団体をもう一度動かすのは容易ではありませんでした。 なので、演奏面の振り返りは後日することとして、まずは運営の振り返りをこちらに。 同じ悩みを抱えてる団体はたくさんあるのではないかと思慮します。そういう方々の一助になれば

          コロナ禍のオケ運営

          編曲後記 〜バレエ音楽「シンデレラ」より〜

          マンドリンオーケストラでProkofievのバレエ音楽「シンデレラ」を編曲しました。本番が明日に迫りましたので、私の編曲に込めた思いを編曲後記としてまとめておきます。(本当はもう少し前に書きたかった) 今回の編曲は、Prokofievのバレエ音楽「シンデレラ」から8曲を抜粋し組曲仕立てにしたものになります。ざっくりとした振り返りはこちらに昔書きましたので、今回は少し細かいところ。 https://note.com/yurayurayuta/n/n70786aef86e7

          編曲後記 〜バレエ音楽「シンデレラ」より〜

          指揮者と奏者のスキマ

          指揮者と奏者の理想のバランス久々に指揮をするようになって、オケは指揮者と奏者のバランスが重要だと思うようになりました。 バランスといっても権力的な話ではなく、音楽作りにどれくらいコミットするか、です。 音楽作りといっているのは、楽曲分析、テンポ決め、表現方法、実際に弾く時の呼吸だったり、音の出し方だったり。これが指揮者と奏者で適切に分担されて、協力し合える関係が重要だと考えています。 私が考える最適なバランスは、 指揮者:奏者=6:4 くらい。ある程度は指揮者が主導するべ

          指揮者と奏者のスキマ

          【楽曲分析】杜の鼓動〜桜の風景〜 ②セクション分け

          前回分析からもう少し深掘りして、「セクション分け」をしてみます。 前回記事はこちら。 前回の分析結果、この曲は大きく4部に分けられることがわかりました。 これは曲を1、2回聴けば誰でもすぐにできる分析かと思います。 ・序奏(T1~21) ・第一部(T22~77) ・第二部(T78~223) ・結尾部(T224~307) ここからさらに深掘りということで、各部の構成を分析するために「セクション分け」していきます。スコアに練習番号を振る、的な作業と思っていただければよいと

          【楽曲分析】杜の鼓動〜桜の風景〜 ②セクション分け

          楽曲分析してみた 杜の鼓動〜桜の風景〜 ①

          唐突ですが。 楽曲分析の過程を紹介してる人ってあんまりいないなーと思うのですが、なんでなんでしょうね。(私が知らないだけ?) 私は、他の人がどんな分析をして、どんな考えを持って演奏しているのかをもっと知りたいなと思っています。 なのでまずは、自分がどんなことを考えながら音楽作りをしているのかを書いてみようかなと思いました。 音楽作り言ってもそんな大層なものではなく、スコアリーディングの作業過程と思っていただければ。 楽曲分析の題材は、丸本大悟さんの「杜の鼓動〜桜の風景〜」

          楽曲分析してみた 杜の鼓動〜桜の風景〜 ①

          編曲でやったことをだらだら書いてみる 〜シンデレラ〜

          シンデレラの編曲がついに終わりました。 2月から着手して今まで約5ヶ月。スケジュールは大体こんな感じ。 曲構成検討(2〜3月) 楽曲分析(4月) 編曲(5〜7月) ずっとかかりきりでしたが、一息ついたので今回の編曲の過程を振り返ってみたいと思います。 1. 曲構成検討 今回編曲したのは、Prokofievのバレエ音楽「シンデレラ」。かの有名なシンデレラの童話がもとになって書かれたバレエです。 この曲を取り上げようと思った理由は至ってシンプル。 マンドリンオーケス

          編曲でやったことをだらだら書いてみる 〜シンデレラ〜

          「〜っぽい」演奏を考えてみる

          先日、ARTE TOKYOの演奏会に行ってきました。 https://www.arte-mandolin.com/concert/arte-tokyo どの曲も良い演奏でしたが、今日は特に最後のベト7を聴いて思ったことを書きたいと思います。 全体の印象は軽やかな感じ。ベト7のリズミカルな感じが良く引き出されていたなと感じました。 あの速いテンポで軽やかに聴こえる演奏ができるのはすごい。ただ速いだけでなく、表現力も非常に豊かでした。個人的にツボだったのは3楽章。音色にすごい

          「〜っぽい」演奏を考えてみる

          その弾き方、おしえてほしいです。

          オーケストラはもっとネタばらしをするべきであるオーケストラを聴いた後よく思うこと。 良い演奏だったなーと思っても、 具体的にどこがどういう風に良かったのかわからない。 自分が再現しようとしてもどんなふうにやれば良いのかわからない。 こんなことありませんか? さっき聴いてた演奏の中にはおそらく、細々とした指揮者奏者の創意工夫が詰まってるはずなのに、 聴き終わった後の自分には、漠然と 「よかったなー」 しか残ってないみたいな経験。 これは私の耳がショボいとか、勉強不足と

          その弾き方、おしえてほしいです。

          マンドリンオーケストラの木管は美味しすぎる

          知り合いのオケを聴きに行ってきた。 マンドリンオーケストラじゃない、普通の管弦オケを聴く時は、 「マンドリンだとどうなるだろう?」 って考えながら聞いてしまうのは、マンドリン界隈の人だったらわかってくれると思う。 「あーマンドリンだとこんな感じではできないなー」 とガッカリすることも少なくないのだけど、 今日はマンドリンオーケストラの良い所を再発見できた気がしたので書いてみる。 良い所っていっても、マンドリンの音色がいいとか上手いとかそういう話じゃないよ。今回発見した

          マンドリンオーケストラの木管は美味しすぎる