マンドリン・ミュージックキャンプ(MMC)2024に参加しました

7/13〜7/14で開催されたマンドリンミュージックキャンプ(MMC)2024に参加してきました。2日とは思えないほどの密度の濃さでとても楽しかったので、感想と学びをまとめたいと思います。

参加を検討されてる方の一助になれば幸いです。

MMCとは

詳しくはHP(http://youth-mandolin.org)をご参照頂ければと思いますが、要点をまとめると

  • ジャパンユースマンドリンオーケストラ(JSYMO)の年齢無制限バージョン

  • 公募メンバーで集って2日間本気で練習

  • プロの指揮者、コーチ陣の指導が受けられる

そんな企画です。
ちなみに今年の曲はAmadeiの「海の組曲」とBeethovenの「エグモント序曲」(壺井一歩編)でした。

参加した理由

端的に言うと、音楽活動に行き詰まりを感じていたので、他の団体に参加することで新しい刺激を受けたいと思っていたからです。

MMCは以下の観点で私向きでした。

  • メンバーが公募であること(参加しやすいのと、同じ意識を持った人が集まる)

  • プロの指導を受けられる(新たな技術・知見が得られる)

  • 企画の母体であるJSYMOの理念に共感した

感想

2日間とは思えないほどの密度の濃さ

MMCのスケジュールは「合奏」→「分奏」→「パート練」→「合奏」のサイクルを2日繰り返します。

MMCでは、講師の方々が合奏・パート練ではパートトップとして一緒に参加、分奏でも各グループに1人ずつついて指導してくれます。
実質2日間ずっとレッスンしてもらってると考えると、これは本当に贅沢な環境だなと感じました。

また、スケジュールの組み方もとても効率的だと思いました。
最初の合奏で課題を把握し、分奏で個々人の課題を消化、パート練で弾き方の統一して最後の合奏に臨むと言うのは理に叶ってるスケジュールで、着実かつ効率的にレベルアップしているなという実感がありました。

感覚的にはずーっと音楽漬けで非常に疲れるのですが(笑)、とても中身が濃くて成長を実感できる内容でした。
初日の最初の合奏と最終日の通しを比べると、「え?ほんとにこれ2日でこんな変わったの?」
って感じで、合奏の成長度合いに驚きました。

程よい緊張感と居心地の良さ

私は初参加かつ知り合いがほとんどいなかったので、雰囲気がどんな感じなのかは結構不安でしたが、参加してみると程よい緊張感と居心地の良さがありました。
運営の皆さんが気を配ってくださり、初参加の人も参加しやすい雰囲気を作って頂いていたなと感じました。

特に合奏中の雰囲気が印象的でした。
もちろんみんな真剣に取り組んでいるので、緊張感はあるのですが、息苦しさはなく終始柔らかい雰囲気。講師の方々は、パート員が主体的に音楽作りに参加できるようにサポートしてくださっているなと感じました。

楽器レンタルサービスが素晴らしい

イケガクの方がいくつか楽器を持ってきてくれまして、その場でレンタルして練習に参加できるという素晴らしいサービスがありました。

楽器屋にいけば試奏はできますが、それを合奏の場で試せるというのは他ではできない経験で、新しい発見がありました。

私はそこまで楽器にこだわりがあるわけではないので、楽器買う時もなんとなくで選んでました。
(正直少し弾いただけだとあまりわからない)

でも合奏で弾いてみると、色んなフレーズを弾けるし、強弱とかアーティキュレーションの感覚が楽器によって全然違うのを感じました。

そして30分くらい弾いたら
「この楽器は自分にフィットするかも?」
というのが感覚的に感じ取れました。感覚で判断わかるまで試奏できるってこと自体すごいことだと思いました。

学び

一音一音の役割や性格を考える

練習中の指示はどれもハイレベルで刺激的でした。
私がその指示の意図を全てを理解して要約できているとは到底思えないですが、、、

特に講師の方々が仕切りに仰っていたのが
「この音と次の音の関係性はどのように考えているか?」
「この音は押すのではなく引っ込める」
などなど。。。
とにかく印象的だったのは、一音一音の役割や性格を徹底的に考え抜いていたということ。

フレーズ単位、小節単位では足りず、一音一音。妥協しない緻密な音楽作りの一片を経験することができました。

表現するための技術

表現したいことがあってもそれを実現できる技術がないとどうにもならないんですよね。
哀しみを込めて弾いてと言って、ただ哀しそうな顔をして弾くだけじゃ何も変わらなくて、どう弾いたら音が変わるのかを考えないといけません。

合奏中は、要求されたハイレベルな表現を実現するため演奏方法についての議論がその場で始まり、すごいスピードで意思決定されていきます。で、その後の返しですぐに表現が改善される。

そしてそこで要求される技術もめちゃくちゃハイレベルで、ただスルタストで弾いてじゃなくてピックの入れ方とか弦の押さえ方弾き方とかの工夫まで様々。
これはやはり各楽器のプロ講師が集まってるMMCならではだと思いました。

でも歯痒かったのは、方法がわかっててもなかなかすぐに自分の指は動いてくれないんですよね。
考えていることをすぐに出力できるように、もっと楽器上達したいと思いました。

まとめ

総括すると、非常に学びの多い刺激的な2日間でした。MMCでしか得られないが学びがたくさんあって大満足でした。

10月にはJSYMOセミナー&コンサートが開催されます。こちらも是非参加したかったですが、今年は予定が合わず。来年は予定合わせられたらなーと思ってます。指揮セミナーも受けてみたいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?