その弾き方、おしえてほしいです。
オーケストラはもっとネタばらしをするべきである
オーケストラを聴いた後よく思うこと。
良い演奏だったなーと思っても、
具体的にどこがどういう風に良かったのかわからない。
自分が再現しようとしてもどんなふうにやれば良いのかわからない。
こんなことありませんか?
さっき聴いてた演奏の中にはおそらく、細々とした指揮者奏者の創意工夫が詰まってるはずなのに、
聴き終わった後の自分には、漠然と
「よかったなー」
しか残ってないみたいな経験。
これは私の耳がショボいとか、勉強不足とか色々あると思いますが、そもそもオーケストラの演奏って本番限り過ぎませんか?
もっと本番の前後にネタばらし的なことがあってもいいのでは?と思うのは私だけでしょうか。
「今回の演奏ではこんなところにこだわってみたので注意して聴いてみてください!」
とか
「実はあそこは、こんな弾き方をしていましたー」
的な発信がもっとあってもいいのではないかと。
『音楽はひとそれぞれ感じ方が違うし、その場の臨場感を楽しむべきなのでネタばらしは野暮である』
という意見もありそうですが、逆に野暮以外でネタばらしを否定する理由ってなんでしょうか?
正直あとは演奏者本人達の気持ち次第なのかな、と思っています。自分の技術を公開したくない、パクられたくない、とか。
芸術は著作権に守られて成立している部分も大いにあるので、個人を守るためにもやたらめったら公開するべきでない、的なマインドが業界全体に根付いてるのかなーと思います。
でも、私はこの考えは古いというか、業界の発展を妨げていると思っています。
技術や発想を周りにどんどん公開していくマインドをもつべきなんじゃないかなー、と思っています。
OSSのマインドを取り入れよう
話はガラッと変わりますが、システム業界の用語でOSSという言葉をご存知でしょうか。
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オープンソースソフトウェア(英: Open Source Software、略称: OSS)とは、利用者の目的を問わずソースコードを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布が可能なソフトウェアの総称である
Wikipediaより
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まぁ簡単に言うと、OSSはソースコードレベルで一般に公開されて誰でも読めるし、自分用にカスタマイズして公開していいってことです。
「人が作ったものを勝手にいじっていいの!?」
って思う人もいるかもしれないですが、
システム業界では一般常識とされてる概念です。
誰かが作ったソフトウェアのコードを自由に閲覧することができる、そしてそれを他の人がさらに改良していく。この流れの中でシステム業界は大きく発展してきました。
要はノウハウが自然と共有、蓄積されていく仕組みがOSSによって保証されてるってことなんです。
で、これがなんなの、って話なんですが。
私はオーケストラ(もっと話を大きくするなら音楽業界)にもこのマインドを取り入れていくべきじゃないかなーと思っています。
誤解を恐れずに言うならば
「どうやったらそんな演奏ができるのかを包み隠さず教えて!私がパクってもっといい演奏するから!」
ということです。
お互いのノウハウを共有することが、自身、ひいては業界の発展につながっていくと思っています。
素晴らしい技術や考え方が俗人化してどこかに風化していってしまうのはもったいないです。その弾き方、おしえてほしいです!
最近はnoteの有料記事とかでそういう自分の技術とか考え方を発信している方もいらっしゃいますね。
そういう動きがもっと増えていけばいいなー
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