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ゆらね的養生七十二候

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暦(こよみ)は日(か)読み。僕の読書感想文。のようなもの。
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01東風解凍

01東風解凍

立春 初候 東風解凍(2/4~8)
(はるかぜこおりをとく)

風紀、風貌、風体、
風土、風俗、風邪、、、

風は神さまからの
メッセージと
昔の人は考えていました。

日いずる方向から吹く風はまさに
今から「生」が躍動するための
芽吹きのファンファーレ。

固まっていた
カラダやココロを
徐々に解かして

上へ、外へ!
#旧暦 #二十四節氣 #七十二候 #朔日 #養生 #日読み #推拿

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02黄鶯睍睆

02黄鶯睍睆

立春 次候 黄鶯睍睆(2/9~13)
(うぐいすなく)

ホーホケキョ
ウグイスといえば梅

梅といえば
北野天満宮

北野天満宮といえば
菅原道真

菅原道真といえば
祟り神

祟り神を祀るって
とても日本っぽい

物凄いパワーがあるものは
神として奉る

(もちろん鎮めの意も
大きいでしょうが)

善とか悪とかは
立場や見方
状況によって変わるもの

相対的であって
絶対的ではない
それが陰陽

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03 魚上氷

03 魚上氷

魚上氷(2/14〜18)
(うおこおりをいづる)

2月14日は「煮干しの日」だそう
2(にぃ)1(ぼぅ)4(しぃ)、、、

立春初候では
東風解凍
(はるかぜこおりをとく)

それが末候では
魚上氷
(うおこおりをいづる)

おなじ「こおり」でも
「凍」と「氷」

両者の違いは
「氷」は、水が氷る限定で
「凍」は、何でも使えるそうな。

固いものから緩みへと
時系列で万物の硬軟する様子

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04 土脉潤起

04 土脉潤起

土脉潤起(2/19〜2/23)
(つちのしょううるおいおこる)

さて、雨水

雪から雨に変わり
徐々に土も湿り氣を
含んでくる頃。

体内の陽氣も高まりつ中
陰陽の平衡を保つ上において
適度な潤い(陰氣)は必須。

陰氣が不足すると
陽氣が過剰に高ぶってしまい

頭痛、めまい、ほてり、イライラ、
口や目の渇き、目の充血といった
頭部周辺に不調が。

陰氣を養うには、まずは睡眠

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05 霞始靆

05 霞始靆

霞始靆(2/24〜2/28)
(かすみはじめてたなびく)
霧(きり)
靄(もや)
霞(かすみ)

どれも現象としては
同じことのようなのだか
氣象用語的には

靄<霧

つまり霧の方が濃くて
遠くまで見えない状態を指すようで

霞(かすみ)は
氣象用語ではない、とのこと。

俳句的には
霧(きり)は秋
そして霞(かすみ)は
春の季語だそうな。

牡丹餅(春)と
御萩(秋)の関係に
似てるような、、

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06 草木萠動

06 草木萠動

草木萠動(3/1〜5)
(そうもくめばえいずる)

春は五行で
木の季節
曲直のエネルギー

真っ直ぐだったり
ぐにゃぐにゃ曲がったり

自由で
しなやかに
上へ、横へと

動きたい方向へ
動きたいままの意

春に養う
木のエレメントの臓腑である
肝は「疏泄(そせつ)」を司り

氣血の巡りを
スムーズに巡らせ
コントロールする

英語で「疏泄」は
“free coursing”

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07 蟄虫啓戸

07 蟄虫啓戸

蟄虫啓戸(3/6〜10)
(すごもりむしのとをひらく)

土の中の虫たちが
地上へ出てくる頃

啓(ひらく)

天啓、啓示、啓蒙、、、
まさに未知の扉がパカっと
啓かられるかのような。

この時季に「啓」という字が
当てられたところに

希望やら躍動に
満ち溢れた雰囲氣が
醸し出されてるように
思うのです。

さて、ぼちぼちと、、、
#旧暦 #二十四節氣 #七十二候 #推拿 #レイキ

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08 桃始笑

08 桃始笑

桃始笑(3/11〜15)
(ももはじめてわらう)

桃がはじめて笑うのが
この時季ならば
桃の節句も旧暦が
よく似合うように思う。

僕の好きな
春の季語は“山笑う”

もう文字見ただけで
朗らかな
大らかなキモチになる。

笑いは、祓い

桃も五行では
金(粛殺)のエレメントだし。

がっはっは〜
#旧暦 #二十四節氣 #七十二候 #推拿 #レイキ #ゆらね

09菜虫化蝶

09菜虫化蝶

啓蟄 末候 菜虫化蝶(3/16〜20)
(なむしちょうとなる)

青虫が蝶に
変態(メタモルフォーゼ)し
そして春分を迎える

占星術で春分といえば
まさにスタート

今までは準備期間だったんだよ
さぁ、今からが
羽ばたくシーズンだ!

なんて風に
聴こえてくるような。

ヒラリヒラリ
#旧暦 #二十四節氣 #七十二候 #推拿 #レイキ #ゆらね

10 雀始巣

10 雀始巣

春分 初候 雀始巣(3/21〜25)
(すずめはじめてすくう)

春分の七十二候は
雀、桜、雷と
全て「田」に関する言葉が登場

さぁ、いよいよ
本格的な農事が
始まるのだなぁという氣になる。

僕は農とは
縁遠いのだか。

僕の推拿のベースである
陰陽五行思想の根っこは
農から発生した
素朴な自然観である。

なので、
農に携わる方の話しは
本当に楽しいし
勉強になる。

観天望氣で

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11桜始開

11桜始開

春分 次候 桜始開(3/26〜30)
(さくらはじめてひらく)

田の神さま(さ)が
宿る依り代(くら)
それが「桜(さ+くら)」

花見とは
田の神さまと
供に食する行為(節供)

同じものを食べる
ということは
連帯感を強めること

同じ釜の飯を食って
盃を交わす、、、

まぁ、三々九度も
そういうことだろうし。

肚で神さまと
そしてみんなと繋がる

腸内環境的にも
よさそうだ

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12雷乃発声

12雷乃発声

春分 末候 雷乃発声(3/31〜4/4)
(かみなりすなわちこえをはっす)

雷のことを
稲妻(稲の奥さん)と呼ぶように

豊作を願う者にとって
雷は稲を育ててくれると
経験則的に知っていたそうで。

僕は詳しい構造は
よくわからんけど
土の中の分子が
どったらこったみたいなことらしい。

また、雷(かみなり)は「神鳴り」

ゴロゴロ〜という音ともに
雨を降らせてくれる

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13玄鳥至

13玄鳥至

清明 初候 玄鳥至(4/5〜9)
(つばめきたる)

益鳥であるツバメが
家に巣を作ると
縁起がよい

とされるのは
人と農との
強い結びつきの証かな。

人によったら
糞だらけになるので
害鳥だと言われかねない。

まぁ、陰陽は相対的なもの。

「燕」と書かずに
わざわざ「玄」という
文字を当ててるので

やっぱり
深遠な存在
なんだろうけど。

で、ツバメは外敵から
巣を護るため

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14鴻雁北

14鴻雁北

清明 次候 鴻雁北 (4/10〜14)
(こうがんかえる)

陽の方角より
ツバメがやって来て
陰の方角へ雁が帰る。

陰と陽の
消長転化を繰り返しながら
エネルギーは循環していく。

空を飛ぶ鳥は、神の意

昔の人は鳥の動きを
細やかに観察していたんだなぁと
七十二候を読むと思う。

空を自由に飛び回る姿

それはそれは驚きであり
不思議だったろうなぁ。

いや、今も不思議やけど。
#旧暦 #

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