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脱炭素イベントするならこの本揃えたい

日常的に耳にする機会が増えたSDGsやカーボンニュートラルという単語。これらをキーワードにした勉強会やイベントも多く行われています。もし自分がワークショップや展示を企画するなら、この本を揃えたいというリストを作成してみました。


身近になった「脱炭素」

菅政権になってから一段と、エネルギー領域への注目が高まったように思います。基礎研究への投資が不十分と指摘されがちな日本ですが、2020年12月には脱炭素基礎研究への2兆円規模の基金創設が話題となりました。経済産業省によるグリーンイノベーション基金のスライドにも、カーボンニュートラル、脱炭素、COP26などの単語が並び、一般的な単語となって来ています。

SDGsは、2000年頃の国連のサミットで採択されたMDGsをさらに発展させたもので、持続的な社会開発目標として現在では広く認識されています。当初から「環境の持続性確保」についてメンションされています。


こんなイベントが想定出来そう

展示については、北品川商店街のKAIDOさんにて企画・実行させていただきました。もしワークショップをするなら、こんなことができるのではないでしょうか。

マインドマップでマイ脱炭素

キーワードとして「脱炭素」「カーボンニュートラル」「気候危機」などを設定し、まずは参加者が各自思いつくままに単語を展開または知識を整理します。各自のシートについて3〜4人のグループでフリーディスカッション、その後ワールドカフェ形式で全体と共有します。最後に全体発表をしてラップアップ。番外編で、考えの近い仲間を集めて、ビジネスコンテストにしたりハッカソンのようにするのも面白いかもしれないですね。


この本は揃えておきたいブックリスト

思考の整理やアイデアの発散をするには、インプットも重要です。普段の生活でエネルギーに触れない方も楽しめる本を領域別に分けて紹介します。ただし、個人的な嗜好の関係で、電気供給の仕組みに関する書籍が大半を占めます。

王道

・グリッドで理解する電力システム 岡本浩
  ∟バランスのとれた入門書。電力ネットワーク(送配電)について、東電の第一人者が丁寧に解説。

・エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ 竹内 純子
  ∟少し前に流行った本ですが、電力システム改革の全体像を「あたらしい電力供給」の観点でとらえるにはよい。

・エネルギー新時代の夜明け 山地 憲治
  ∟政府の研究会の議長などされている方ですが、エッセイはアグレッシブ。

電気×絵本

・でんとうが つくまで (かがくのとも絵本)  加古 里子
・電気・ガスはどこから来るのか? エネルギー供給のしくみをさぐろう (楽しい調べ学習シリーズ) 江田 健二
・再生可能エネルギーをもっと知ろう(1)くらしを支えるエネルギー安田 陽
・再生可能エネルギーをもっと知ろう (2) 自然の力をいかす 安田 陽
・再生可能エネルギーをもっと知ろう (3) 持続可能な社会のため 安田 陽
・The Way Things Work Now David Macaulay
・そらのうえのそうでんせん 鎌田 歩

電工×図解・写真

・パワエレ図鑑(オーム社)森本 雅之
   ∟電気工事士に必要な知識が図で理解できる良本。
・大写解 高圧受電設備:施設標準と構成機材の基本解説 田沼 和夫
   ∟電力供給の図鑑。資格を取りたい人かマニア向け。  
・ハンディブック電気(オーム社)桂井誠
   ∟全くハンディではない教科書。

脱炭素、気候危機


・スマホでサンマが焼ける日 電気とエネルギーをシェアする未来の「新発想論」 江田 健二
・「脱炭素化」はとまらない 阪口幸雄、松本真由美、江田健二
・超入門カーボンニュートラル 夫馬憲治
・「脱炭素」は嘘だらけ 杉山大志
・みんなのちきゅうカタログ 福岡 梓
・不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機 アル・ゴア

その他

・訴訟王エジソンの標的 (ハヤカワ文庫NV) Graham Moore
  ∟史実に基づいたフィクション。電力供給事業が一気に好きになる。
・「再エネ大国 日本」への挑戦 (SDGs時代の環境問題最前線) 山口 豊
  ∟宮古島での再エネ普及のプロジェクトについてまとめてあります。
・電力・エネルギー産業を変革する50の技術 電力50編集委員会 (監修)
  ∟最新の電力供給のワードをまとめていて、楽しい。


まとめ

皆さんも一緒に電力・エネルギーのこれからを楽しみましょう。

少しでも共有できる思いがあったのであれば嬉しいです。 電気を届けるしごとに思いをはせる「白金プラチナ電設」もご贔屓に。