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千代田を通じてアーティストになる「千代田 ”週末アーティスト” キャラバン」 ご回答します

縁があって千代田区内の女性発信課題解決プロジェクトに参画することになりました。プロジェクトの中間報告に対して頂いたご質問に返答する中で、自分の考えがクリアになっていきました。


①「アートをベースにしたSTEAM教育」の具体的な展開が読めない

具体例を一つお示しできればと思います。
現在、「電力に触れよう!電気資材と電気工具で作るアクセサリー」を企画しております。
電気工事士の実技試験で使用する電気資材と技術を使ってアクセサリーを作ることを通じて、電気の仕組みや電力安定供給について学ぶワークショップです。

単純に電線を使ったアクセサリー作りをするのではなく、電気の仕組みまで触れるカリキュラムとしている背景には、私個人がアートと科学に救われたこととその経験をより多くの方に味わっていただきたいという思いがあります。

最終的には、千代田区にある科学技術振興機構さんの力をお借りして、竹橋の科学技術館さんのスペースをお借りして、若年層への理系分野への誘引や社会人のリカレント教育につながるカリキュラムいしたいと考えております。夏に他のイベント向けに計画して頓挫した企画をブログ記事に掲載しております。イメージとしてご一読いただければありがたいです。
https://note.com/yupa884/n/ne05e09bc8c36

科学技術というとデジタルな部分にのみ着目されがちですが、理系分野で実際に手に取るものはたくさんあります。それらを通じて自然科学をアートにする活動や人々を「アナログサイエンスアーティスト」と呼ぶことにしました。電気資材をリサイクルした電力安定供給を訴えるアート活動とその背景につきましては、電気新聞さんに取材いただいたときの記事にまとめられています。
https://www.denkishimbun.com/sp/154335

アートから始まる自然科学系のリカレント教育の他のコンテンツについては、チームメンバーと相互理解を進め、新たなコンテンツ作成をし続けられれば良いと思います。
他のSTEAM教育プロジェクトとの違いは、対象が子供のみならず、大人(一人の時間を確保したい、アート活動を通じて落ち着いた時間を持ちたい、自分の新たな可能性に気付いてセカンドキャリアを確立したい)となっているところです。



②「持続的なコミュニティづくり」と「週末アーティストの掘り起こし」との関係性が飛躍している


千代田区に越してきてお囃子会に参加し、地域の神社のお祭りでお囃子を奉納するようになりました。町会の仕組みなどを知るにつれ、町会自体の存続の難しさやお祭りを支えることができるコミュニティ自体が希少になっていることに気付くようになりました。アート(山王祭などのおまつり、奉納されるお囃子)は、それを支えるコミュニティ(町内会、お囃子保存会)があって初めて成り立ちます。しかし、隣近所の顔が見えないマンション居住者が増え、町内会と住民の中身が異なることが多くなりました。また、古いコミュニティには暗黙のルールやきまりごとが多くあり、新たな参加者を寄せ付けにくいところがあります。資金調達を含め、従来のスタイルでは、アートを支える地域コミュニティ自体が成り立たなくなっていくのではないかと懸念します。

個人のアート活動は、一人では継続しません。仕事帰りに気軽にアートする居場所作りから始まり、その居場所を支える地域(千代田区)やそこにあるコミュニティ(同じアートをする仲間)をどのように存続させていくのか、ということを活動の中で模索したいと考えております。最終的には、それぞれ独自性と専門性を高めた週末アーティストをたくさん輩出し、彼ら彼女らをキャラバン隊のように全国各地に派遣したいです。

社会で生きていると、役職や年収や資格や学歴など何かと上下を付けられてしまうことが多くあります。努力することや熱中することだけを尊ばれる機会は、それほど多くありません。芸術の分野ですら、コンテストで順位をつけなければ、資本主義の中で成り立っていかないようです。「アートは人間の上限を作らない」「アート活動をしている限りはその作品においてだれもが第一人者であり尊ばれる」という考えに基づき、アートでしかできないフラットな関係性を気付いていきたいと考えています。

独自性の開発や他の地域の活動研究は、企画を練る中で徐々に行ってまいります。チームメンバーを集められてからまだ一ヶ月も立たない状態ですので、チームメンバーとの千代田区での交流も深めつつ、足の長い活動にしていきたいと願っています。千代田区の特性を最大限生かす官民連携としたいのですが、全国の自治体の事例をこれから一人で調べていくことは限界がありますので、図書館のリファレンスを利用しながら、調べていきたいと思います。国内の住民発信アート活動に知見のある方がいらっしゃれば、ご紹介いただければありがたいです。千代田区内にあるアンテナショップにおいて、全国各地の週末アーティストとのコラボもしていきたいです。

引き続き、個人のブログやチームメンバーとの会話を通じて、官民連携のアーティスト集団を起点とした地域の持続について考えをまとめてまいります。
よろしくお願いいたします。


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