第6話 サツマイモのボイコットですね
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「それって何かしらの事件に巻き込まれたかもしれない、って言ってるんですか? ありえないでしょ、ここ学校ですよ」
喜多は笑いながら靴を履き替えている。たしかに普通に考えればありえないことだろうが、すでにいくつもの不可解な出来事が起きている。それも一日のうちに、だ。
「部室に戻る」
下駄箱に背を向けて僕は来た道を引き返す。後ろで喜多が「ちょっとー」とぼやいていたが無視して行く。一連の出来事は部室で起きている。どういった意図があるのかは見当がつかないが、次も