世界にとって価値あるものとは何か~それは「果物」!編 2023/10/2
高校の授業で、『世界にとって価値あるものとは何か』について作文を書くことになったので、生徒にさせる前に私も書いてみよう。
〈メモ〉
無くてもいいと思われているもの
不要不急と思われがちなもの
その価値について、まだ自分が言葉にしたことのないもの
ーーー
世界にとって価値あるものとは「果物」である。
正直、果物は私の生活の中では無くてもいいものであり、たびたびその価値を忘れることもある。日々、朝昼晩の三食について真面目に考え、作るか買うなどして食べるものを用意し、実際に食べること。本当はそれだけで精一杯だ。
「甘味」や「酸味」がほしければ、市販のお菓子やアイスクリームで十分味わえるし、私はお菓子が大好きだ!
🌾
ところが秋である。無花果の季節だ。何を隠そう、私は無花果が大好きなのだ。
この頃ようやくそれを自覚したので、この秋は無花果をできるだけたくさん食べることに決めた。
冷やした無花果を食べる。するとどうだろう。甘味と香りとみずみずしさで口の中、いや、顔全体がいっぱいに満たされた。それは、絶対にお菓子やアイスでは味わえない実感と幸福感だった。作られたのではない、自然のがつがつとした存在感だった。作られた味やにおいのするお菓子やアイスもおいしいのだが、果物からは、生存に直結する荒々しい力が感じられ、それが自分の血や肉に直結して、身体と心の両方を満たすのだと思う。正確には、自分がそう思えることで満たされるのだろう。果物の特性である、調理せずに、生でがつがつ食べることがいいのかもしれない。自分も動物なのだということを思い出せるから。
以前、田中みな実が『ホンマでっか!?TV』に出ていた時、「朝は必ず旬の果物をたっぷり食べます」と言っていて、具体例として、「メロンだったら1玉とか」。「今日は梨と、桃2つと、シャインマスカット半房くらい食べてきました」と言うのを見た時はそういう女の妖怪や化物の姿が思い浮かんだし、その量はやっぱり多すぎると今でも思うけど、気持ちはよくわかる気がする。
しかし果物は高い。とにかく高くて、とりわけこの物価高では、もはや贅沢な嗜好品になってしまったのが腹立たしくはあるのだが(腹立たしいのは果物農家に対してではなく、物価高と給料据え置きをどうにもできていない政府に対して)、人間のがつがつした欲求を満たすものとして、果物は他に代えがたく、不可欠なのであり、私はこれからも果物を貪っていくだろう。
〈感想〉
最後無理やり終わらせてしまった感じで尻すぼみでした。
「がつがつ」とか、表現がよかった。
政府批判が言えたのもとてもよかった。そういうことを授業で言うチャンスを逃したくない! と思っている。それが大人の「責任」だ!
今、家には無花果があと2個とバナナと柿1個とキウイがあります。なんと豊富!
あ! タイの友達が送ってくれたドライバナナもあるのでした!🍌
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?