書評 - 物語のつくり方
自分が読んだ、読んできた本の中でも特に参考になった本について、自分自身での整理も兼ねて感想を残して公開していくことにしました。
今回は「物語のつくり方」です。
物語のつくり方の概要
今回、物語のつくり方を読んだきっかけは、仕事でストーリーテリングをたまに作成することがあったり、定量・定性的な情報から仮説を組み立てるのにビジネス書やIT分野で書かれた記事や本以外の視点がある方が広がりがあるのではと思ったことでした。
こちらの本ですが、シナリオ・センターが提供している物語の創作に役立つナレッジ・考え方をまとめた内容になっています。
読んでみると、当初の目的を満たすような内容ももちろんあったのですが、それよりも本や映画・ドラマ・マンガやアニメを見た際、満足度の高い作品と低い作品があるのか、論理的に少しですが理解に繋がったことでした。
内容的には物語を作る際に押さえておくべき重要な要素が、普段物書きをしない人間でもわかりやすく書かれております。大きくは「物語の設定」「登場人物」「構成」「シーン」が章立てになっており、それぞれどういうものか、作品に対しての重要性や活かし方が書かれています。
この本を読んですぐにプロの作家や脚本家になれるというものではないですが、日常での作品の見方、自分自身が何か仕事やプライベートで書き物をする際の参考にはなると思います。
個人的に良かったポイント
作品を作る際に通る「物語の設定」「登場人物」「構成」「シーン」についてそれぞれ詳細に書かれている本書ですが、ここでは物語の創作視点ではなく、仕事で活きる部分と作品を見る視点の2つでまとめました。
仕事で活きる部分
私が当初の目的にしていたストーリーテリングやペルソナ作成をする際の参考になります。もちろん、ストーリーテリングやペルソナはビジネス活用のためこの本で書かれている内容そのままというわけではないですが、より内容に厚みを増すのに役立ったと思っています。
また、人に見せるプレゼン資料の作り方についても、どういう順序でどう見せるかを考える際の役に立ったのではないかと思っています。
作品を見る部分
時間は有限です。できる限り自分にあった良い作品を見るために使いたいと思うかと思いますが、作品を最後まで読む/見る価値が自分にとってあるかの判断基準をより鮮明に持つことができるようになったのではと思っています。
簡単ではありますが、「物語のつくり方」を読んでの概要と個人的に良かったポイントを紹介しました。
興味がある方はぜひ一度読んでみてください。
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