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【2024年4月】読書記録
毎月の読書記録。
2024年4月の振り返り。
4月はこちらの4冊
ミウラさんの友達 / 益田ミリ
Presents / 角田光代
読書する子は○○がすごい / 榎本博明
1話3分で驚きの結末! 大どんでん返しの物語 / 『このミステリーがすごい! 』編集部
この中から2冊について感想を。
■Presents/角田光代
今までもらった贈り物のなかで、一番心に残っているものはなんですか?
品物か品物じゃないか、目に見えるものか見えないものか。
私が真っ先に思い浮かんだのは、
中学生のときにバレンタインのお返しとしてホワイトデーにもらった、当時好きだった男の子からのチェルシーの缶飴でした。
そして、人生のステージが変わる節目に、周囲の方々からもらった言葉たち。
最後に夫からの指輪も付け加えておこうか(笑)
当時受け取って何を思ったのか。それぞれに自分だけの記憶がある。
死ぬ直前にPresentsに関するたくさんの思い出が溢れていたら、
素敵な人生だったなぁと思えるような気がします。
私は人に贈り物を選ぶことが大好きなのですが、贈ったその人にとって
人生の大切な思い出の一部になってくれていたらいいな……と、読みながら淡い期待がどんどん膨らみました(笑)
好きなエピソードは、「鍋セット」「涙」でした。
松尾たいこさんの絵も素敵です。
■読書する子は○○がすごい/榎本博明
初っぱなから初めて知る衝撃的な事実ばかりが並んで、文字通りショックだった。
読解力が備わっている子とそうでない子、学力の二極化が進み「国語」の教育内容の大改革が行われていること。
「事実」と「意見」の違いがわからない子ども、大人でもクレーマーや何かとすぐに苛立ちを示す人、どちらも読解力の低さを否定せずにはいられないこと、など。
あらゆる教育問題、社会問題の原点はそこで、母国語を正しく理解できなければ外の国について学ぶことなんてずっと先の話なのだと思った。
読書について、これまで気づかなかった視点にも出会った。
読書には、語彙力や読解力を発達させ、思考力や想像力を高めさせるという効用があるばかりでなく、根気強さを培うという効用もある。本を読む際には思考力や 想像力を駆使しながら文章から具体的場面を想像力によって立ち上げたり、作者の言いたいことを論理的にたどるなど、かなりの知的独力を必要とする。それを継続するのは根気を要する。
読解力の高い子は、読解力の低い子よりも、未知の言葉の意味を推理する能力が高いことがわかった。
読解力が高ければ、文脈をしっかり把握できるため、そこから未知の言葉の意味を読み解くことができる。ゆえに、読解力が高ければ、知らない言葉が出てきても文脈を頼りに意味を推理しながら文章を理解できるし、本を楽しむこともできる。
読書の効果に関する研究では、語彙が増えること以外に、間接経験が増えることが指摘されている。ひとりの子が自分自身で経験できることには限りがある。読書をすることで、その限界を超えることができる。
本の中の世界に浸ることで、現実に接することのない とても魅力的な人物に触れたり、現実にはあまり親しいつきあいがなくても行動を共にする仲間たちの世界に身を置いたりすることができるということもある。主人公をはじめさまざまな登場人物の人柄や人生に触れることで、世の中にはいろんな人がいるということが実感できる。こんなふうに考える人がいるんだ、こんなふうに感じる人がいるんだなどと思うことで、人に対する想像力が働くようになる。
こうした経験は、心の中の世界を広げてくれ、現実世界における判断力の向上にもつながっていく。さらには読書によって知的好奇心が刺激され、さまざまなことに興味をもつきっかけを与えてくれる。それは、当然ながら知的発達を促すはずだ。
読書の効用は、読解力、語彙力、共感力、言語能力、具体的・抽象的思考力、想像力、忍耐力、人間関係構築力、問題解決能力、、、挙げたらキリがない。
それぞれについて詳しく書かれているが、時間がない方は「おわりに」の3ページだけでも読んでほしい。
マイペースで読書時間を楽しむ日々
5月に入りようやく新生活が落ち着いてきて、マイペースで読書時間を楽しめている。
出勤前や仕事のお昼休みに本を読めることも増えてきた。
読みたい本は積もるばかりだけれど、あせらずいきましょう。
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