PDCAをうまく回せない人へ
どのような本なのか
社会人になったときに求められがちなPDCA。一見簡単そうなPDCA。でもなかなかうまく思い通りにいかないですよね…。それはなぜなのか、どのようにしたらよいかかというのを紹介している本になります。
PDCAとは
Plan(計画)→Do(行動)→Check(評価)→Action(改善)というサイクルを回すことによってより良い結果を求めていくという考え方のことである。
PDCAがうまくいかない理由
それはずばり、“計画のダメさ”にあることが多いとのことです。このような施策をとろう、プロジェクトで行こうとスタート段階でやる気を満ち溢れさせてる方は多いと思います。各いう私もその一人です。でも、いざ始まってみると思っていた通りに、計画が実行することができず、やろうと思っていたことはうやむやになってしまい、上司に指摘されるまで知らん顔をしてしまうことはよくある話だと思います。ではなぜそのようなことが起きてしまうのでしょうか。それは、
何を、誰が、いつまでに、どうやって、
実行するのかという具体的なところまで落とし込めていないからだそうです。施策段階で、どの人に何を任せ、どのようにやってもらうのか、そこの具体的な指示まで行うことが必要だということです。
ではどのようにしたらうまくいくのか各PDCAを一部紹介していこうと思います。
Plan
手段の目的化をしてはいけない
通常業務がある前提で計画を立てる
正しい事実を把握する
勝てるイメージが不可欠
中間目標の設定
手段の目的化でよくある例が日報です。上司とのコミュニケーションや、同僚との情報共有のための日報が、日がたつにつれ、書くことが目的となってしまうという事例です。日々の業務に追われ、日報を書くことが目的なり、段々と日報のレベルが下がっていき、これでは出す意味がないとなってしまい、廃止になる、もしくはそのまま意味のない日報が続いていくといった結果になってしまうのです。
いったい何のための目的・目標なのかを見失わないことが重要なポイントになるのです。
正しい事実を把握するためには、“なぜ?”を5回くりかえすことが重要だそうです。○○が起きた。なぜ?と考え原因を推定するだけでまだ正しい事実を把握するには弱いのです。なぜその原因が起こってしまったのかというさらなる原因。さらにそのまた原因を合計5回深堀りすることによって問題の本質が見えてくるそうです。これは、30期以上も増収増益を続けている、あのニトリの会長も行っている手法とのことで、思考を深めていきたいときに非常に有効な手段といえます。
Do
緊急・重要度のマトリクスで業務を仕分け
5Sの実行
フロー理論への理解
5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、躾のことを指します。なぜこの当たり前のことが重要なのか。それは、当たり前のことをできてこそ実行力があるといえるからです。5Sというのは、継続が大事ですからすぐには結果が出ることはまずありえません。ですので、多くの企業は導入したくても結果がすぐにでないため途中でやめてしまうのです。しかし、だからこそそれを徹底することで長期間地道なことを行うという社風が築き上げられ、一人一人が責任を感じ、ロングスパンでの施策も最後までやり遂げることができるようになるとのことなのです。
Check
早めのタイミングで改善の手を打つ
有効なKPIを設定する
優秀な人ほど、計画との乖離が発覚した時点ですぐに手を打つ傾向にあります。例えば、1年のプロジェクトで最初の月の売り上げ予算比が90%であったとき。ここで、優秀な人は危機感を覚えさらなる施策に取り組むというのです。一方できない人は、-10%なんて残りの11か月で考えればわずかなものである、きっと来月度には105%くらいになり、徐々に改善していくだろうといった楽観的な思考をする傾向にあるのだそう。おそらく何も施策を行わなければ来月度も90%のまま、悪ければ85%まで低下してしまうかもしれない。そこからの巻き返しはなかなかに至難の業。結果、最初の段階で10%の修正を行おうと何らかの施策をとっている人のほうが改善の余地が高く、優秀な人材であると評価にもなるのでしょう。
Action
しがらみをなくす
形状記憶組織からの脱却
早い段階での成果を出す
しがらみには4つのしがらみがあるそうです。
評価制度によるしがらみ
組織構造によるしがらみ
習慣によるしがらみ
考え方によるしがらみ
上記のようなしがらみを取り除いていくことは、チームで結果をだすことにおいて非常に重要な要素です。何かしようかなと思いついても様々な要因によって実際実行できないということは誰しも経験があると思います。特にその企業に慣れてきて、その企業文化に飲み込まれてしまっている人ほど注意が必要です。あなたができないと考えたその施策。本当にできないのでしょうか。会社で実行した前例がないし…。上司はすぐ反対してくるし…。伝統的なやり方があるし…。などのように考えていませんか?ならまずはそのしがらみを取り除いていく、その一歩が次のPDCAのになるのかもしれません。
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