2022年6月3日(金)
バスを待っていた。
日差しは強く、足元には蟻が忙しなく歩き回っている。
弱った蜂がアスファルトを這っていた。
脇では蝶の死骸が蟻に運ばれている。
蜂は蟻の群れを避けるように車道へ向かっている。
その方向はデスロードだぞ。
心の中で声をかける。
スピードを出した自動車が通り過ぎる。
一台…二台…三台…
チッと音がして紙のように蜂が転がった。
カフェでコーヒーとチョコレートをゆっくり味わっていた。瞑想のような静かな時間。
転がった蜂の姿とチッという音が甦る。
飲み干したコーヒ