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おめでとう~息子は大学も実家も卒業した~

もう、先月の話になりますが、長男が無事に大学を卒業しました。びっくりするようなスピードで親離れが進んだことを実感しています。

長男の通った大学は、途中でキャンパスが変わります。そのタイミングで自宅から遠くはなるのですが、通えないというほどではないので、卒業まで自宅から通うのだろうと思っていました。

しかし、どうしても大学の近くでひとり暮らしをしたかった長男は、バイトをして引っ越し代を貯めて出ていきました(その経緯も、いずれnoteに書くかもしれません)。家賃・生活費は援助しましたが、全額賄えるほどではなく、足りない分はアルバイトで稼いでいました。たぶん、生活は楽ではなかったはずです。飲食店のバイト先では、苦学生ということで余った食材を持たせてもらうようなこともあったようです。

そして、さらにもっと広い部屋へ引っ越し、彼女と暮らし始め、入籍し、結婚式を挙げました。その都度、事前に報告は受けていたけれど、ほとんど息子は自分ですべての手続きをしてきました。結婚と大学院進学が重なったので行政関係や保険、奨学金のことなど、かなり手続きが大変だったそうです。今では、確定申告や貯蓄のことなども私や夫よりも詳しいです。

我が息子ながら自分で道を切り開いていく力を尊敬しています。お嫁さんがパワーをくれたこともあるでしょう。私が同じ年齢の頃よりもずっとずっとしっかりしていると思います。

息子の入学式に出席した時には、まさか、大学を卒業する時に完全に独立した状態になっているとは想像もしませんでした。

卒業式には、ハリーポッターのような博士帽とマント(「アカデミックガウン」というのだそうです)を着用し、感染対策で講堂には入れなかったものの、卒業証書をもらうために大学に足を運んでいました。

この「アカデミックガウン」は、全員着るわけではなくて、希望者だけレンタルするか新品を購入するのです。結構いいお値段。そして、スタジオの写真撮影もセットにするとさらにいいお値段。私はたまたまレンタルのお知らせを目にしてそういうものがあることを知り、どうするか息子に聞いたら、値段が高いし、大学院を卒業する時にも着る機会があるから今回は着なくてもいいかな、という返事でした。(ちなみに、アカデミックガウンは、学部生と修士と博士で微妙に色が異なります。)

でも、私の母と主人の父がアカデミックガウン姿の長男の写真を見たらきっと喜ぶだろう、そして、私もその姿を見たいと思ったので、親孝行、おじいちゃんおばあちゃん孝行だと思って是非着て写真を撮ってちょうだい、と息子に頼みました。息子には言わなかったけれど、大学院の卒業時に、皆元気だとは限らない、今出来ることは今しておきたいという気持ちがありました。

レンタル代も写真撮影代も払うよ、と言ったのに、息子は写真スタジオは予約しませんでした。代わりに大学の前まで写真を撮りに行ってくれたのは、大学で写真部に所属する次男です。

今年の卒業式は、密を避けるために卒業生以外が大学の構内に入ることは認められていなかったので私は行くことはできませんでした。そうでなくても、呼ばれなかったかもしれません。(私の大学の卒業式の時も両親に来てもらわなかったと記憶しています。)だから、私は残念ながらアカデミックガウン姿を自分の目で見ることが出来ませんでした。恥ずかしい話ですが、写真を撮りに行ける次男が正直羨ましかったです。

私の中では、社会人になる位までは一緒に暮らすというイメージがあったので、卒業式も自宅から送り出すものだと息子が結婚するまでは思っていたのです。勝手に抱いていたイメージですが。
卒業式の前日に大学の近くに宿泊して娘さんの袴の着付けを手伝うのだという知人の話を聞いたりすると、なんだか寂しくなりました。卒業式の後も息子が帰るのは我が家ではないのです。

けれど、よく考えてみると、私が考えていたよりも逞しく自分の道を息子が進んで行けることは非常に幸せなことです。そして、次男が長男の結婚式も卒業式も写真を撮ってくれたこともとても嬉しいです。プロのカメラマンの方はもちろん素晴らしいですが、次男の撮った写真は「心」があるせいか特別なものに感じます。長男も、写真の出来映えに本当に満足していました。これから先も、兄弟仲良くいて欲しいです。

長男が就職できるのはまだ当分先になります。それまで経済的には大変かもしれません。でも、きっとそれはなんとかなります。
大学時代に、まわりに流されず自分の道を貫いたように、これからも自分を信じて大きく羽ばたいて欲しいと思っています。


長男と次男と過ごした日のエピソード

次男の写真についてのエピソード


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