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道を辿るように生きる?

道を辿るように生きる?

誰が用意した道なのか

うっすらとみえる道に
数年前 数ヶ月前 数日前
そのときにはなかったはずの 
とびら

物語のような 展開をむかえて
決して
終わりがわかっているようなものではなく
あのときには予想もつかなかった
とびらが ひらいている

相変わらず のんびりと生活しているのに
まわりは くるくると 変わっていく
その中で 新しいことに出会い
世界は広くて 
空気は毎日ちがうことを知る

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あたまのなか

あたまのなか

いちにちが 何かが
通り過ぎました
街灯の灯りと 目の焦点が合わない
合わせようとはしない

焦りを落ちつかせて
目をとじて そしてひらく

夜と朝の間
目の前を見て
空が海になって 海が空になる
魚たちは飛んで 鳥たちは泳ぐ
それはそれは うつくしい

ものがたり 紡ぐ 語る
いつものあなたに 戻る瞬間

夜と朝の間
煙突のけむり
目の焦点を合わせる
生きている もくもくと
みんなが眠る間

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傾いた せかい

傾いた せかい

錘が空に圧力をかけたりするからだよ

にわか雨は
その じめっとを おきみやげに
去っていった

傘と天気の気が合わないのは 百も承知
すきだから いじわるするのでしょう?
傘がない日に雨は降って
傘がある日は太陽がニカっと笑ってる

傾く

坂道はいつか終わりがくる
終わらない坂は せかいの果てまで
逆さまになって 踊ってらっしゃい
試しに何か 転がしてみるのもいい

傾く

もやっと もやもや

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ちいさな島

ちいさな島

目の前の木は
一体どれくらいの歳月を生きたの
何種類の空を見たことがあるの
きっと たくさんの色を知っている

表す言葉も知らない 表現も知らない
そんなものに出会ったとき
なんて伝えたらいいの

ひとりでちいさな小さな
島に住んでいたけど
知らない間に橋がかかっていて
おとなりさんができていた
今日の星は一段とダイアモンドみたいですね
とか 言ってみる
知らないがいっぱい
知っているが増える

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おめかし

おめかし

特に誰かに会うわけでは ないけれど

おめかしするのはどうでしょう

耳元に 猫のイアリング
いつもよりチークを ふわっと のせて
大きなリボンの バレッタ 付けて

特に誰かに会うわけではないけれど

雲みたいに真っ白な 帽子をかぶって
空飛ぶ はねを 頭に宿して
履きなれた お気に入りの靴を履いて

特に誰かに会うわけではないけれど

かばんには 余計なものだらけ
人一倍 ぱんぱんにつめて

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歪んで 正して

歪んで 正して

ひずんで ゆがんで 
なんと読もう

何かと何かの間に
歪みは生じて

その何かは 正しい であることが多くて

その瞬間の出来事を 歪みを
私は目に焼き付けたい 心に留めておきたい

機械という 正しい動きを任された 存在の
誤作動という 歪み

音楽で 引っかかることのないハーモニーだけをみてはいけない
不協和音もみて ノイズもみて
そんな美しい音楽に惹かれたりする

日常の中で 正しい であ

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透明な

透明な

私は 消えそう
あなたは 透明なのに

透明になるのは 難しくて
きっと 私は消えてしまう

伝えたいことが 伝わらないから
どんどん離れていって 
私の記憶は かすれていって
あなたは 思い出される度に鮮明になっていって

私の世界には あなたが存在しているのに
あなたの世界に 私はいないのでしょう?

通ずることが 滅多とないから
片手で数えることができるくらいの
小さな言葉を 思い出しては

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