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ちいさな島


目の前の木は
一体どれくらいの歳月を生きたの
何種類の空を見たことがあるの
きっと たくさんの色を知っている


表す言葉も知らない 表現も知らない
そんなものに出会ったとき
なんて伝えたらいいの


ひとりでちいさな小さな
島に住んでいたけど
知らない間に橋がかかっていて
おとなりさんができていた
今日の星は一段とダイアモンドみたいですね
とか 言ってみる
知らないがいっぱい
知っているが増える


いつもの海からきこえる
さざ波の音が
やさしい声になる
やさしい嘘がなんだか知らないのに
やさしいってなにか 何となくわかる


寂しいとか泣きたいとか
そんなときにはかえるもないてる

よるになったら暗くなって 星が輝くように
居場所があるように

日々は過ぎていくんだってさ

いつしかちいさな島に
見たことのない 花が咲いていた

美しすぎて 言葉で表せない
これからたくさんの空を見るのでしょう

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