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透明な

私は 消えそう
あなたは 透明なのに

透明になるのは 難しくて
きっと 私は消えてしまう

伝えたいことが 伝わらないから
どんどん離れていって 
私の記憶は かすれていって
あなたは 思い出される度に鮮明になっていって

私の世界には あなたが存在しているのに
あなたの世界に 私はいないのでしょう?

通ずることが 滅多とないから
片手で数えることができるくらいの
小さな言葉を 思い出しては
悔やんで

いつか、、
そのいつかでさえ 
夢見ることをやめてしまうのでしょう

そうなってしまえば
ついには 私は消え去り
あなたは極彩色の 姿になって
透明の殻から 生まれるのです


詩☁︎

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