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山梨でプーランク⑦愛の小径

こんにちは、ウチダユメミ(@yumemiob_sub)です。
山梨に移り住んで、約3年。
ぶどう農家を営みつつ、
オーボエの演奏やレッスンなどの音楽活動をしております。

2023年4月1日にYCC県民文化ホールで
オーボエを中心とした室内楽で全曲プーランクのコンサートを行います。
オーボエの魅力やワイン県・山梨だからこそ
フランスの作曲家・プーランクの素敵な曲たちを
広く山梨の皆さんに知って頂けたらいいなぁという想いがあります。

プログラムノートをコンサートの前に公開

#山梨でプーランク 」note第七弾

それでは、本編へ!

愛の小径:FP106

10代のころから様々な文学作品に親しんでいたプーランクは、特に第二次世界大戦中に、舞台音楽の作曲を手掛けている。
20世紀フランスを代表する劇作家の作品への作曲は、
プーランクにとって戦時下の重要な収入源であり、
ロワール地方のノワゼーに家を購入したことによる資産難を切り抜けるための手段でもあった。

1940年夏、プーランクは、
パリの劇場で監督を努めていた歌手で女優のイヴォンヌ・プランタンと、俳優のピエール・フレネーと昼食会をする機会があった。
劇場で上演する予定の演劇作品の舞台音楽の作曲をプーランクに依頼。
作品は、『レオカディア』。

その作品のあらすじをざっと書き出すと、主人公のアルベール王子は、ある日レオカディアという芸術家と出会い恋に落ちるが、
彼女は3日後、事故で他界してしまった。
悲しみにくれる王子は、母の公爵夫人が所有する城の中に、レオカディアと出会った場所を再現する。
それから2年経ったある日、母公はアマンダというレオカディアそっくりの娘を見つけ、彼女に城の中で3日間、レオカディアのふりをするよう依頼する。
王子はアマンダと過ごすうち、過去の思い出であるレオカディアの死を受け入れ、目の前で生きているアマンダを愛するようになった・・・
という物語である。

その中でイヴォンヌ・プランタンが演じたアマンダの歌った
「愛の小径」は大流行した。

歌詞(和訳)

海への小径(こみち)は
ふたりの通りし、そのあとの
恋を占い、ちぎった花びら

2つの明るい笑いのこだまが残る

ああ、幸福な日々、

光り輝く喜びも、去る

そんな心を、見出せぬまま、
ふたたび私は、小径(こみち)をたどる

愛の小径(こみち)
私はあなたを探してる

消えた小径(こみち)よ、あなたはもういない
けれど、あなたを探してる、

けれど、こだまは聞こえない

うつろな小径(こみち)
思い出の小径(こみち)
初めての日の小径(こみち)
神聖なる愛の小径(こみち)

忘れなければならない

人生は、すべてを消し去ってしまうから

ある日、私がその小径(こみち)を、
忘れてしまったとしても

私の心には
あの日の愛の強さの思い出よりも
ひとつの小径(こみち)の思い出を
ずっと残しておきたい

そこで、揺れる心のままで、
あなたの熱い手のぬくもりを感じていたい


コンサートチケットインフォメーション

4月1日YCC県民文化ホールでのコンサートチケットのお申し込みは
下のリンクからも承っております!


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