『求職者視点に立てない採用』をやめるためには
このテーマは採用領域に携わる中で、重要なことベスト3には入ると思ってます。Twitterでも採用に関する投稿を発信していますが、このテーマに即したことを度々つぶやいているので、noteでも書きたいと思います。
先に補足すると、私自身も採用担当なり立ての時には同じ失敗をしたことがあります。これが改善されるだけで採用活動が加速した体験もあり、今後も大切にしたいことですね。
1、『求職者視点に立てない採用』とは何か。
いくつか具体例をあげると、こんな感じです。
①カジュアル面談と言いながら、書類選考や面接を実施。
②選考過程での連絡が遅い。
③採用要件は高い一方、求職者にギブできることには触れない。
など、書き出せば10個以上は出てきそうですが3つに留めておきます。各々、掘り下げて見ていきましょう。
①カジュアル面談と言いながら、書類選考や面接を実施。
頻繁に聞く内容であり、ダイレクトリクルーティングやSNS採用が普及したことが背景にあります。カジュアル面談とは文字通り『気楽に本音ベースで話しましょう』って事なので、面接(選考)の場ではないです。少なくとも求職者はそう思っています。
ただ、企業の中には書類選考や面接を開幕から促すケースがあります。明らかに矛盾であり、求職者からすれば予想外の変化球が豪速球で飛んできた感覚に陥ります。
■求職者視点に立つ対応例
・書類不要でまずは面談から。
・面談では会社の魅力を伝えた上で会話⇒意向があれば選考案内。
②選考過程での連絡が遅い。
求職者の意向は選考過程全体を通して波のように上下します。特に応募後や面接後は意向が高いです。ただ、返信が3日~10日と遅くなるほど、記憶から薄れたり不採用と思われたりして意向は下がってしまう。
実際、ダイレクトリクルーティングでも応募後に24時間以内で返信するかどうかで選考設定率が変動するデータも取った事があり、レスポンスの速さは意向を下げないためにも大事なことです。
■求職者視点に立つ対応例
・応募に対する返信は24時間以内(休日除く)。
・応募もしくは選考結果の返信に時間かかるなら、どれくらい掛かるのか先に伝えておく(背景もあるとベター)。
③採用要件は高い一方、求職者にギブできることには触れない。
応募前から起こることですね。求人掲載やエージェントへの依頼時など。
極端な例をあげると『ITベンチャーのトップセールス/リーダー経験有り/25~35歳/マーケの経験有り/協調性有り/素直』など、求職者に求める事は多い一方、企業側が何を魅力に感じて頂けるのか考えていないケース。
実際に該当する求職者は限られており、居たとしても引く手数多。競合と比較された上で興味を持たれない限りは出会うことができないです。
※採用だけでなく婚活にも通ずるところですが、恐いので割愛します。。
■求職者視点に立つ対応例
・『採用したい人』が『他社と比較した上で自社を選ぶ理由』を考え、『自社では何をギブできるのか』を明確にする。
・『採用したい人』だけでなく『採用できる人』を客観的に考える。
2、『求職者視点に立てない採用』はなぜ起きてしまうのか。
①~③について掘り下げましたが、各々が起きてしまう原因を並べるとこんな感じです。
①カジュアル面談と言いながら、書類選考や面接を実施。
・カジュアル面談について知らない。
・知っていたが、選考工数を早めたい(=手間を省きたい)
②選考過程での連絡が遅い。
・他の仕事で忙しく遅れてしまう(=優先順位が低い)
③採用要件は高い一方、求職者にギブできることには触れない。
・『選ばれる側』よりも『選ぶ側』の意識が強い。
・競合他社や採用市況に意識が向かない。
色々とありますが、
全てに共通して言えるのは『企業側都合の理由』であることなんです。
3、『求職者視点に立てない採用』をやめるためには
改めて、私自身も採用担当なりたての時に同じ課題へぶちあたっていました。①~③は大小あれど全て経験してしまっています。今となっては反省だらけです。
当時は各々の採用ノウハウがなく、1つ1つ理解せねばって考えでしたが、後々にそうではないと気付きました。
『採用活動全体から細部に到るまで、求職者視点に立てるかどうか』
とにかくこれに尽きることです。
・求職者のつもりで、自社の選考を振り返る。
・自身が就活や転職活動した時の体験と比較してみる。
・実際に入社した方々からフィードバックを貰う。
など、様々な観点から採用活動そのものが求職者にとって満足度が高いのか、常に考え続けることが大事です。
起業して採用活動を再開した今、改めて大事にしたい考えでもあったのでnoteにまとめると同時に自戒の念をこめています。
今後も採用に対する自分自身の考えなど、noteでも発信していけたらとおもいます(^^)
最後に、Twitterでも日々発信しているので興味いただければフォローお待ちしております 笑
https://twitter.com/yuma_k_
おわり。
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