私を旅に連れてって

あと数年で夫が定年を迎える。
定年になったら自由な時間を使って
私たちは日本国中のワイナリー巡りをしたいと
思っているのだ。
（再雇用になるかもしれんけど）
私たちは旅とワインが大好きなのである。
47都道府県は既に制覇したし、
ふたりで飲んだワインは3000本を超えた。

とは言え、ごく普通のサラリーマンの我が家には
潤沢な資金はない。
飛行機や新幹線に乗ってあっちこっちを旅すると
老後の資金はあっという間に尽きてしまうだろう。

ということで、キャンピングカーはどうかと
いう話になった。
現地までゆっくり車で数泊しながら行き、
現地では宿に泊まってワインや地元の食事を楽しむ。たまには農業バイトもしたりして。
これならば可能かも！
今の車で車中泊もしたことはあるが、
座席がフラットにならないため、
安眠できなかったのだ。

キャンピングカーについては
以前から少しずつ調べてはいたのだが、
先日ちょうど広島でキャンピングカーフェアがあったので行くことにした。

行ってみてわかったのだが、
youtubeや写真で見るのと、実際に見るのとでは
かなりの感覚の差があった。
最初私が気になっていたのは軽のキャンピングカー。軽のワンボックスカーを改装したものだ。
これならば通勤や買い物にも使いやすいのではと
考えていたのだが、
実際見てみると思ったより狭い。
「これにスーツケースを入れるのは無理なんじゃない」と夫。
確かにそうかも。
そもそも荷物が多いタイプなんだよな。

こちらはバンコンのキャンカー。夢が広がるわ。

ベッドに転がってみたり、
座ってみたり、いろんな車を見ていると、
だんだん自分たちの欲しい装備が見えてきた。

まず、普通に考える大きなキャンピングカー
（キャブコン）みたいなものは
街中の駐車場に止められないこともあるので無理。
次に軽キャンも夫が反対するので無理。
となると、車の形はハイエースのようなバン、
つまりバンコンで決まり。

次に必要な設備。
クーラーと冷蔵庫、
シンク（給排水タンク）は絶対欲しい。
できれば電子レンジや電磁調理器も。
と、なると換気扇が必要になる。
テレビとトイレは必要ないとふたりの意見が合った。

シンプルで良き。

しかしながらお値段の方は予想を遥かに超える。
バンコンの新車なら700万は軽い。
キャブコンは1500万とかあって、まるで屋敷だった。中古のマンションが買えるのでは。
年に何度旅に行けば元が取れるのだろう。

専門家によると、
まずはレンタルして使ってみて、
自分たちに合っているか試すのがオススメとのこと。
一度レンタルしてみようかと思っている。

真っ白な世界。

さて、私たちはキャンピングカーにたどり着くことができるだろうか？
また続きがあれば、書いていくつもりだ。

（了）