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アナログ(モノラル)>ステレオ!?

ジャズ喫茶の「レコードを聴く会」に参加しました。専門家の解説付きで。
「このアルバムはステレオ盤しかないんだけど…」と、アナログ(モノラル)でないことを明らかに残念がっていらして、ステレオ=文明の進化(笑)=良い(苦笑)と信じていた私の頭の中にはてなマーク「??」が浮かびました。

質問させていただいたところ、ステレオは左右に音が分散し音が薄い感じになる、モノラルは音がぎゅっと集まり密度が濃いのが良い、また、モノラルは音の奥行きを作るように録音していて、広がりを感じるそうです。(マイク1本で録音していた時代は、音量差問題を解決するため、ドラムは奥に下がり、ベースは前に出て、ピアノは真ん中、のような位置で録音していたそうです)
レコード好きの方々の中ではモノラルが良いというのが当たり前のようでした(もちろん、好みは人それぞれでしょうけれど)。

同じレコードのモノラル盤とステレオ盤の聴き比べをさせていただき、「確かに…」と思いました。レコード鑑賞の醍醐味、魂を魂で感じる、みたいな感覚がステレオでは薄まるような気がしなくもない…?
初心者なのに、にわかに「やっぱりジャズ聴くならモノラルレコードでしょ!!」と知ったかぶりしてしまいそうです笑。

また、かねてより疑問に思っていた、CDとの違いの理由も質問してみました。CDは高い音域と低い音域をカットするので、倍音がカットされ音が固く感じるとのことでした。なるほど。

「やってるつもり」

夏〜秋にいくつか発表会やライブがありました(ジャズの)。
自分のリズムの甘さが気になり、プロの方にアドバイスをいただきました。

・自分の演奏の録画や録音を聞き直すことは必須!イメージした演奏と、実際の演奏の違いを感じ、イメージに近づく練習をする。
・リズムがよれないようにする。ゆっくりのメトロノームに合わせて、正確なタイミングで指を動かす練習。
・ソロの練習もゆっくりのテンポ60ぐらいでやり、イメージしたフレーズを出せるようにする。これも録音して後で聞き返す。

「やってるつもり」「できてるつもり」が、「実はできていない」に尽きるかも。理想と現実を近づける作業が練習なのでしょう。そのためには現実から目を逸らさず、現実を見つめなくては…。

Never sacrifice time for notes

最近特に思うのは、「何を」演奏するかではなく、「どう」演奏するかが大切だなと。オンライン留学でアメリカの先生方は皆口を揃えて、「とにかくリズム、グルーヴが大切だから。それ以外は2の次!音は間違えてもいいけどリズムには乗り続けて」とおっしゃっていて。ブルースピアノの先生のお言葉"live in the groove, not try to fight”(意訳:きちんと弾こうと力んでグルーヴをなくしちゃいけないよ)、ジャズピアノの先生のお言葉"Never sacrifice time for notes”(意訳:弾きたい音のためにリズムを乱してしまっては元も子もないよ)を思い出しました。

クラシックと違うのはそこかな…、クラシックはリズムより音優先だと思います。ミスタッチはめちゃくちゃ目立つ。
ジャズはミスしても「そういう音を弾きたかった」と再解釈すればいいだけです笑。昔、「ミスしたと思ったらその音を3回繰り返してごらん、それが正しい音になるから」と言われたことを思い出します。ミスタッチから新しい響きや発想が生まれることもありますし。

とはいえ、もちろん!ジャンルを問わず、リズムも音も両方とても大切です。事故を起こしそうになった時にどちらを優先するか、の話だと思います。

最近の職場のBGM

Keith Jarrett & Charlie Haden "Last Dance”
最近毎日、1日に数回流すぐらい気に入っています。

Eddie Higgins "Essential Romance”
朗らかで、テンポもちょうど良く、聴きやすい!

Art Pepper & Ted Brown “1956 Jazz Sessions"
クールジャズはBGMに合いますね。場が華やぎます。

Charlie Parker with Strings
優美!パーカーのビブラートが美しく、自分もクラリネットでビブラートがんばらないとなと思います(ビブラートは口が疲れるのでサボりがちです…)。

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