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ASDの「主体性のなさ」とその対策(進路選択編)


以前にX(Twitter)にて、以下のような主旨の投稿を見かけました。

小さい頃から「何がしたいのか分からない」感覚があって、とりあえず親の言いなりで大学まで出てしまった。

これは発達民あるあるなのだろうか?

私自身もASD当事者で、
こちらの投稿内容に思い当たる節はあります。

ASDの場合、大学まで卒業してもそれ以降の進路選択で迷走しやすい理由について、私なりに考察してみました。

原因は色々かなと思われますが、

①発達凹凸が特殊なので、
ロールモデルがいなくて進路決定で迷走
(※適性を慎重に考えなければいけない)


②芸術・創作・研究など、実利にするのが難しい趣味や特技があって、「それで食べていきたい」というには抵抗がある (※仕事より趣味にハマりやすい)

③子供の頃からずっと「今」を生き延びるのに必死で、将来を考える余裕がない


④社交面で難があるため、進路を考える際、
他の誰かから情報をもらえず不利


⑤学科と職業の繋がりや全体像が見えないと、
進路の選択肢が見えなくてピンとこない
(※視覚優位・同時処理型に顕著?)


⑥興味関心事が広すぎる、または狭すぎて、
具体的な進路(職業)に結びつけることが困難
(※専門分野を絞ることができない)

自分の過去を振り返ってみて、これらの原因が思い浮かびました。特に、私の場合は①⑤⑥に思い当たる節があります。

特に⑤の「学科と職業の繋がりや、進路選択の全体像が見えないとピンとこない」には、私自身もよく当てはまっていて、

視覚優位・同時処理型の人には、以下のような進路・職業マップが有効なのではと考えております。⬇️

進路・進学マップや職業マップは、
こちらからダウンロードできます。

perikansha.co.jp/download.html

ちなみに⑥の「興味関心事が広すぎる、または狭すぎて、具体的な進路(職業)に結びつけることが困難」も思い当たる節があります。

夢中になれる関心事も特技も、断片的には存在してるんだけど、それを上手に具体的な職業には結びつけられない…そんな苦しさを抱えたりもしてきました。


(まとめ)

内閣府のサイトに書かれていたASDの特徴にも、以下のようなものが挙げられていました。

イメージ・社会性の障害の深刻さ

【自己不全群】:自我機能の希薄さ

・長期間つづく「自分探し」

・「洞察、理由の深まらない抑うつ」

・働きたいというが、やりたいことがさっぱりわからない、定まらない

・「なんとなく」「ささいな理由で」 仕事や学業をやめてしまう

・「資格」を取るが、それを生かそうとはしない

ASD当事者の私にも、
ある程度思い当たる節はありますが、

多数派との齟齬がどうして起きてしまうのか、
どうして自分ばかりズレてるのか知りたくて、
そして多数派に合わせてたら自分が分からなくなって…

どうしても「自分探し」期間が長くなるのは致し方ないところだなとは感じます。

あとは、発達凹凸を踏まえたキャリアのロールモデルがまだ確立されていないので、どうしても迷走しやすくなるのかなとも思います。

また、「学科と進路の繋がり・全体像」の話に戻りますが、発達民は興味さえあれば能力が発揮しやすくなる傾向も強く、

「この学科(職業)面白そう!」と思えるように、早いうちに見通しが立てられるするのも一つの手段かなと思います。



(Xにて、私の投稿)

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