深刻な病状、がん治療の決め手は主治医の説明
再び「がんセンター」へ
前回の記事では、はじめて訪れた「がんセンター」での出来事について書きました。
主治医は海外出張中のため、お会いすることが出来ず…。がん患者のあまりの多さにも唖然とさせられつつ、一抹の不安を抱きながら病院を立ち去りました。
それからしばらくの間は何事もなかったかのような日々を過ごしましたが、目の前に刻々と迫ってきてる暗雲に不安はつのるばかりでした。
初診日から5日後、再びがんセンターへ行く日がやってきました。
がんセンターで人生3度目の胃カメラ
主治医にはじめて会う日だが、人生3度目となる胃カメラの予定も入っている。
この日も母親と兄が同行。まず最初に血液検査を行なったが、3本も血を抜かれて驚いた。たぶん、前回の初診手続きでがん研究のための血液提供に同意したためだ。この時から血液検査は、がんセンターに訪れれば必ず行なう行事と化した。
続いて胃カメラ。この時は確か、背中に局所麻酔がされたように記憶している。それだけ太い内視鏡をブッこまれたのです。短期間のうちに3回も胃カメラをやる事になるとは…
ひと通り検査が終わり、いよいよ診察。待合室に行くと、まわりはやっぱりがん患者で溢れかえっている。異様な光景の中で長時間待たされるのだが、数人の医師でこれだけの患者を診ているのかと思うと、ちょっと唖然とさせられる。
待ちくたびれ、ウンザリした頃に名前が呼ばれた。
主治医との初対面
いよいよ、"主治医との初対面"です。世界中を飛び回ってる医師って、どんな感じの人なんだろう?よく映画や医療ドラマで観かける、ズラズラと取り巻きを引き連れて病室を巡回して回る偉い先生のような感じなのか?私の中では、とっつきにくそうな"怖いイメージ"が勝手に作り上げられていた。
気を引き締めて診察室に入る。すると、目の前には小太りでどことなく孤高な雰囲気を漂わせた、長髪で無精な感じのオジサンが座っていた。想像したイメージは完全に外れた。この先生を動物に例えると、メガネをかけたクマにそっくりだと思った。
主治医の説明で現実味を帯びた深刻な病状
軽く挨拶して椅子に座る。すると主治医が言った。
主治医「警察病院の〇〇君からは話しを聞いてるよ。キミはうちに来れて本当に運が良かったね。他で治療を受けてたら、まず助からなかったよ。うちと比べると、他の病院はがんの研究が10年遅れてるから。」
最初に発した主治医の言葉にとても衝撃を受けた。続けて言う。
主治医「キミの病状は、胃がんの中でも"相当重い部類"に入るんだよ。10年前だったら"不治の病"と言われとったヤツやな。結論からいうと、通常の方法ではもう治らないんだよ。」
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