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【第1章】グローバル女子への道③:家事の分担?私の夫は世界一

私は、自他共に認めるワーカホリックです。

本業の半導体サプライチェーンの仕事をフルタイムでやっているのはもちろんのこと、海外で働く日本人女性を支援するNPO法人JCWの運営、そして毎週金曜の夜には、地元のテキサス州ダラス校にて授業を一コマ担当しています。

「一体どうやって時間管理しているの?」といろんな人に聞かれるのですが、こんなクレイジーなスケジュールをこなせているのは、一重の私の夫のおかげと言っても過言ではありません。


私の夫は最高

控え目に言って、私の夫は最高です。

結婚20周年のハワイ旅行にて

彼との出会いは、さかのぼること20数年前。私がルイジアナ州の大学に留学しているときに、英語を母国語としない学生向けのESL (English as a Second Language) のクラスで知り合いました。彼は香港生まれの香港育ち。今でこそアメリカ国籍を持っていますが、生まれも育ちも香港なので、ネイティブなアメリカ人というわけではなく、在米20年以上経った今でも、夫婦でお互いそれぞれ母国語なまりの英語で会話をしています。(私は日本語なまりの英語、彼は広東語なまりの英語)

あっという間に今年で結婚22年目。もちろん毎日がパーフェクトなわけではなく、些細なことでケンカしたり、意見が合わなかったり。でもまあ、なんだかんだで仲良くやっています。結婚してから数年後、「そろそろ子供もほしいよね」ということで不妊治療を頑張ってみたのですが、何年も試みるも、結局子宝に恵まれることはありませんでした。結局今では、子なし夫婦として過ごしています。

アメリカでの妊活のお話は下記の章にて。↓↓

さて、香港出身の男性と結婚して気づいたのですが(香港の男性全員がそうだというわけではありませんが)、いやー、家事のフットワークが軽い。掃除や洗濯、料理に皿洗いなどから、ごみの分別や洗濯物を畳むといった、いわゆる名もない家事まで、こちらがお願いする前にデフォルトでやってくれます。何なら確実に私よりも頻繁にやっている。そろそろ車のガソリンがなくなりそうだなと思っていたら、いつの間にか満タンにしておいてくれたり、テキサスでは避けて通れない、庭の芝刈り作業も自ら率先してやってくれたり。もはや家事の「分担」どころでなく、彼と私で8:2、いや9:1といっても過言ではないかも…。香港は共働きカップルが多いからかな?男性側が率先して家事をやるのも、ハードルが低いのかもしれません。(誤解のないように言っておきますが、彼も公認会計士としてフルタイムで働いているので、ヒマ人というわけではありません)

私の両親は共に九州生まれ。特に父は典型的な昭和の九州男児ということもあって、父が家事をしているのを私は一度も見たことがありません。一方母は、看護師としてフルタイムで病院に勤務。夜間の当直や残業などもあり、毎日忙しくしていましたが、それでも家のことは全て母がやっていました。

こんな感じで、私は「家事や育児は妻の仕事」という環境で育ったため、結婚当初は「本当は私が家事をやるべきなのに、夫にやらせちゃってごめんなさい!」という罪悪感を持たずにはいられませんでした。だって、そういう環境しか見てこなかったから。

でも彼は悪びれずに、「夫婦なんだから、手が空いた方が家事をやって当たり前でしょ?」と言ってくれたのです。

こんな感じで、彼が「家事をやってあげている」「家の仕事を分担してあげている」感を全く出さないことが、ワーキングウーマンである私にとってとても助かっています。

家事は、妻がメインで夫がサブであるべき?
そうでなくてもいいですよね?

夫婦間の家事の分担、どうなってる?

● 家事の分担(国際比較編)

それでは、男女間の家事・育児時間に占める男性の割合データを見てみましょう。

最近ではイクメンという言葉もあるように、子育てに積極的な男性も日本で増えてきてはいますが、それでも諸外国と比べると、男性が家事・育児に関与する時間の割合はまだまだ低水準です(図表①ー3参照)。海外と日本では女性の就業形態が異なるので、直接的な比較はできませんが、それでも「家事・育児は女性の仕事」という傾向はいまだに残っているようです。(出典:平成19年版男女共同参画白書

日本に住んでいると、まあそんなものなのかなと薄々感じる程度かもしれませんが、実際に世界に出て、海外の男性がどれだけ家事・育児に積極的なのかを目の当たりにすると驚くはずです。

図表①-3:平成19年版男女共同参画白書データより筆者作成


● 家事の分担(日本国内編)

では次に、日本国内のトレンドを見てみましょう。

厚生労働省所管の国立社会保障人口問題研究所が2022年に実施した「全国家庭動向調査」によると、夫婦間の家事分担は、妻が担う割合が80.6%。2018年の前回調査から2.6ポイント下がったのはいい傾向ですが、それでも依然として大きな偏りが目立ちますね。

図表①-4:家事分担割合の推移(2023年8月22日・共同通信)


私の職場では、アメリカ人男性の上司が「夕方4時以降は、うちの娘を小学校まで迎えに行かないといけないので、会議に参加できません」といって、仕事のアポを断ることもザラです。ここまで潔く断られると、こちらも「あ、そうなんですね」と言って引き下がるしかありません。最初はそんな理由がまかり通るのかとビックリしましたが、周りを見渡すと、別に彼だけが特別なわけではありません。

でも日本にいると、自分が今置かれている環境だけが当たり前となってしまい、実際に世界がどう動いているのか、自分の当たり前がいかに世界では当たり前ではないのかが見えてきません。

「井の中の蛙大海を知らず」のままで終わってしまうのは、もったいない!もっと世界を見て、知って、感じてほしいのです。

そう。グロ女を目指すことで、世界で見る学びや経験を通じて、自身の次の成長のステップとなるヒントを得られるはずです。

日本だけに留まるのはもったいない。世界を見据えた、グローバル女子を目指してみませんか?


なぜ今、グロ女を目指すべきなの?次のページを見てみましょう ↓↓


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