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【Vol.6】ペイ・フォワード⑫:ワクワクする日本へ

突然ですが、あなたは今幸せですか?

え、なにをそんな急にと思うかもしれません。

なぜこのような質問をしたかというと、日本は世界幸福度ランキング2024年版世界51位となり、昨年の47位から更に4ランクダウンG7では最下位と、決して高いポジションに座していないのです。

特に30歳以下の幸福度ランキングが世界73位と低く、若い世代の人生に対する満足度が低下していないよう。なんか、ちょっと寂しくなってしまいますね。海外在住者から見ると、日本はパラダイスなくらい素晴らしい国なのに。

どうして日本の皆さんは、あまり幸福感を感じ得ていないのでしょう。
それでは、データをひも解いてみましょう。

この世界幸福度ランキングは、次の7つの項目を中心に評価されています。

【世界幸福度ランキング ☆ 7つの評価項目】
1.    人口あたりの国内総生産(GDP)
2.    社会的支援(Social Support)
3.    健康寿命(healthy life expectancy)
4.   社会的自由度 (freedom to make life choices)
5.   寛容さ(generosity)
6.    汚職・政治的腐敗の認識(perceptions of corruption)
7.   ディストピア(人生評価/主観満足度) + 残余値(Dystopia + Residual)

出典:ウェルナレ・2024年5月14日


興味深いのが、2024年に日本のスコアが特に低かったのが、4項社会的自由度5項寛容さだったことです。

  • 社会的自由度 0.632

  • 寛容さ    0.023

日本独自の「こうするべき・こうあるべき」的思考や、「周りと一緒なのがよし」といった暗黙の考え方が、私達の幸福度に、何らかの負の影響を及ぼしているのかも?

図表⑥-18:世界幸福度ランキング_評価項目と日本のスコア
(出典:ウェルナレ・2024年5月14日




世界を見て学ぼう

日本独自の「こうするべき・こうあるべき」的思考や、「周りと一緒なのがよし」といった考え方について、今一度振り返ってみるときが来たのかもしれません。

では、一体どうすればいいのでしょう。

それは、私達が自分の目で実際に世界を見ることで、答えが見つかるのではないでしょうか。

グローバル女子(グロ女)の皆さん、世界に飛び立ち、世界を見て、世界から学んでいきませんか?日本にいるだけでは見えないこと、わからないことが海の向こうにはたくさんあります。それを自分の目で確かめ、自分で実際に体験してみるのです。

そしていつか、あなたたちが学んだことを日本に発信し、還元しましょう。
今日本は、外で学んだことを反映するアクションが必要と私は思うのです。


20年かけて学ぶことをたった1年で学んだ留学

当方が運営するNPO法人JCWの東京学生支部メンバーが、アメリカへ1年の交換留学に行っていました。

1年間の留学を終えて本帰国する前にダラスに寄ってくれたので、本人に留学した感想を聞いてみると、

「20年の人生で学ぶ以上のことを、たった1年で凝縮して学んだ気がする」

とのこと。

海外で学ぶことは、それほどまでに自分の知識と経験に大きな影響と学びの機会を提供してくれるんだなと、改めて気づかされました。

日本以外の世界で学ぶことって、本当にパワフルなんですね。

留学生と共に、テキサスBBQのレストランで。



なるほど、ドメスティック女子(ドメ女)がそう思うのも無理ありません。
確かに自分一人で何ができるの?と思いますよね。

でも、何も大それたことでなくてもいいのです。

あなたの学びを還元しよう

本noteを通じて、私は何度も「日本では学べないことや経験しえないことを、たくさん海外で学んでこよう。そして、それをいつか日本に還元しよう」とお伝えしてきました。

では、具体的に何ができるのでしょう。
その一例を紹介しましょう。

まずは、できることから始めてみませんか?


 選挙で投票する
 興味のある分野の団体のセミナーに出席してみる
 国民発議プロジェクトなどに参加する
 厚生労働省の公聴会や意見交換会をのぞいてみる
 パブリックコメントなどの意見公募で発信する
 署名に参加する
 まちづくりの活動に参加する (Change.orgなど)
 SNSなどオンラインツールを通じて発信する
 母校のOG活動に登録する
 メンターとして次世代の女性を支援する
 日本に興味のある外国人とつながってみる
 日本在住の外国人のサポートをする


この中でも私が特に推したいのが、1番目「選挙で投票する」です。

まず、今の日本の性別分布と国会議員の分布を比較してみましょう。
国民全体の性別・年齢と比較すると、国会議員は女性や若い世代が少ないのがわかると思います。

図表⑥-19:国民と国会議員の性別・年齢構造(出典:国民民主党


Vol.1のグローバル女子入門・イントロ編でも触れましたが、2024年の日本のジェンダーギャップ指数146ヵ国中118位と、決して自慢できるポジションにありません。

覚えてますか?分野別で、特に順位が低かったのが、政治でしたね。

確かに、海外の国会議員に占める女性の割合を比較すると、日本は2022年時点でも非常に低い水準となっているのです。

図表⑥-20:令和4年版・諸外国の国会議員に占める女性の割合の推移
(出典:男女共同参画局


ものすご~くシンプルに言うと、

女性の政治家が少ない
👇
女性の声が反映されづらくなる
👇
男性寄りの政策が優先されがち


となり、

若者の政治家が少ない
👇
若者の声が反映されづらくなる
👇
高齢者寄りの政策が優先されがち

となってしまうのです。


一方で海外を見ると、女性政治家や女性キャリアが第一線で活躍している国が多々あります。

海外では、なぜ女性が活躍できているの?
なぜ海外では、そんな環境が整えられているの?
第一線で活躍している海外の女性達は、どんなことを考えているの?
そこから何か、私達が学べることはない?

そう、日本では学べないことや経験しえないことを、たくさん海外で学び、それをいつか日本に還元してほしいのです。それができるのが、真のグロ女なんです。

さあ、一緒に、グロ女を目指してみませんか?


日本へ還元するアプローチの1つが政治。でもどうやって?次のページを見てみましょう ↓↓







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