【Vol.6】ペイ・フォワード⑬:グロ女と政治の関係性
Vol.6のペイ・フォワード編を通じて、真のグローバル女子(グロ女)として、日本では学べないことをたくさん海外で学び、それをいつか日本に還元しましょう、と発信してきました。
前章にも記しましたが、具体的な学びの還元方法については、以下のリストをご覧ください。
選挙で投票する
興味のある分野の団体のセミナーに出席してみる
国民発議プロジェクトなどに参加する
厚生労働省の公聴会や意見交換会をのぞいてみる
パブリックコメントなどの意見公募で発信する
署名に参加する
まちづくりの活動に参加する (Change.orgなど)
SNSなどオンラインツールを通じて発信する
母校のOG活動に登録する
メンターとして次世代の女性を支援する
日本に興味のある外国人とつながってみる
日本在住の外国人のサポートをする
上記リストを見てみると、共通項としてありそうなのが政治です。でも残念ながら今の日本では、女性の国会議員数が非常に少ないのが現状なのです。
もっと詳しく知りたい方は、以下の過去記事をどうぞ ↓↓
女性議員が増えるとどうなる?
確かに、まずはそこを理解する必要がありそうです。
社会調査支援機構チキラボが2022年7月に発表した「女性政治家、女性候補者が増えることの社会的影響に関する調査報告」を抜粋すると、以下のような影響が期待できるとのこと。
● 女性議員の増加が政策に与える影響:
社会の育児環境や女性就労環境の改善につながる
議会の質的な向上にもつながる
議会全体の合意形成において「女性」当事者の主張が重視される
「これまで焦点化されにくかった論点」への積極的な取り組みにつながる
● 女性議員の増加が資金配分に与える影響:
医療、対外援助、公衆衛生への積極度が増す
国防支出や紛争発生率が下がる(ただし女性閣僚となった場合はその逆)
● 女性議員の増加が社会に与える影響:
女性主権者の活発な政治議論につながる
汚職などの減少につながる
もし男性が「男性<女性」比率の環境にいたら
女性政治家の数が絶対的に少ない、この世の中。
たまには男性側にも、絶対数が少ない立場になった気持ちを体験してもらいたいですよね。
もし男性が「男性<女性」比率の環境にいたら、どんな気持ちになる?
というわけで、アメリカで、とある実験が行われました。
とても興味深い動画なので、こちらで紹介します。3分程度の動画なので、ぜひご覧ください(注:英語のみ)。
● もし男子高校生が「男子<女子」の環境にいたら、どう感じるか?
男子学生は、皆、声をそろえて
「そんなの不公平だ!」
「僕達の意見を全然聞いてもらえない!」
「多数決で女性の意見ばかり採用される。納得がいかない!」
という感じ。
やはり、私達の声を反映できる人数が少ないと、とても不利になってしまうんですね。
ですよね、グロ女!私もそう思います。
グロ女として世界を見てきたあなただったら、きっと今の日本の社会に一石を投じたいという思いが出てくるはず。
それにはまず、私達の声を反映できる人数を増やさないと。
つまり、私達の一票、私達の一声がとても大事ということですね。
若者よ、政治に参加しよう
女性の政治参画が進んでいない問題に加えて、若者の投票率が低いことも指摘されています。
2015年に公職選挙法が改正され、選挙権年齢がこれまでの「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられたのは記憶に新しいのではないでしょうか。
では、実際の選挙投票結果はどうでしょう。
下記のグラフを見てみましょう。
衆議院、参議院共に、若者の投票率が目立って低いのが分かりますね。特に残念なことに、20代の投票率は全体から見ても最下位となっています。
若者が投票しないと、政策の方向性がどうしても高齢者にとってメリットのある内容に偏りかねません。
もちろん年金問題や医療、介護などの課題解決は重要ですが、教育や就労、子育て、働き方、ダイバーシティーなど、若者が興味を示している政策の優先順位が下がってしまうのは困りますよね。
もっとも、この「若者の投票率が低い」問題、日本だけではないよう。
文部科学省が提示している諸外国における世代別投票率データを見ると、アメリカやフランスでも若年層の方が高齢者よりも投票率が低いというデータが出ています。
もっと若者達が政治に興味を持ってもらえる社会になってほしいですね。
政治参画の敷居はそんなに高くない
アメリカでは投票に行くと、「投票に行きましたよ」という証のシールをもらえます。
選挙シーズンになると、このシールを胸につける人を街で多く見かけたり、SNSで「今日、投票に行ってきました!」的な投稿が目立つように。
こうやって「私も政治に関わるようにしてますよ」と外部へ意思表示するの、いいですよね。
こんな感じで、老若男女問わず、気軽に参加してもらいたいものです。
参加しないことには何も始まらないし、何も変わらない!
今やボーダレスの時代。日本にいても、海外にいても、日本社会に貢献できるんです。でもどうやって?次のページを見てみましょう ↓↓