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【Vol.6】ペイ・フォワード⑩:ワクワク感、失ってない?

私は職業がら、アメリカに来ている日本人女子留学生と会話をする機会が多々あります。

そんな留学生達からよく聞くのが、日本ではワクワク感が感じられないからアメリカに来た、という声です。

日本の大学を卒業して就職しても、自分がキラキラ輝きながら日本の社会で仕事している姿が想像つかないというのです。

そんなことないよ!
日本だってワクワクすることがいっぱいあるよ!

胸を張ってそう言えたらいいのですが…。
日本にお住まいの皆さん、どうでしょう。自信を持ってそう言えますか?

前章に引き続き、「なぜ日本人女性が海外に流出するのか」リストを見ていきましょう。6つ目の理由を見てみると、「社会に出てからのワクワク感がない」となっています。

【なぜ日本人女性が海外に流出するのか】
理由① 日本人女性が活躍しにくい
理由② 日本の賃金が低い     
理由③ 多様化を受け入れるハードルが高い
理由④ 英語やその他の言語を学ぶ環境が整っていない
理由⑤ ワークライフバランスをとりづらい
理由⑥ 社会に出てからのワクワク感がない
理由⑦ 子育て世代やママさん世代の声が政治に反映されていない

一体なぜ、そう感じてしまう人が多いのでしょう。

本章では、理由⑥「社会に出てからのワクワク感がない」について、ひも解いていきましょう。



安定志向のニッポン

日本は良くも悪くも、何となくこじんまりとまとまっている国な気がします。可もなく不可もなくというか。よほどのことがない限り、人生ゲームを大幅に脱落するということもないけれど、一方で一攫千金のようなアメリカンドリーム的なビッグチャンスを掴むこともないというか。

少々脱線しますが、日本の宝くじの最高金額は12億円だそうです(日本くじ史上最高額(2023年12月時点 - 公営競技を除く)。この金額を聞くと、まるで想像もつかないほどの大金だ~と思いますが、アメリカでは一千億越えも珍しくありません。2022年の11月にはなんと、アメリカの宝くじ「パワーボール」で、史上最高額の20億4千万ドルのジャックポットを当てた方がいました!実は当時、全米でキャリーオーバー(当選者がいなかった場合、次回の当選金へと繰り越される仕組み)が続き、一体いつ当選者が出るものやらと大々的なニュースになったのです。普段宝くじを買わない私でさえも興味本位で買ってみました。もちろん当選しませんでしたが…。

日本は、安定志向の人にとっては大変居心地のいい国なのかもしれませんが、何か新しいことをしてみたい、ワクワク感のあるエキサイティングなことを体験したい、自分自身にチャレンジしてみたいと思う人にとっては、少々物足りないのかもしれません。


かくいう私も、振り返ってみれば、留学を決めた時に、何となく「このまま日本で就職して、安定した人生を歩んでいいのだろうか」という漠然とした不安がありました。

私が大学4年の時、同級生達は、どの会社の面接に行ったとか、どの企業から内定をもらったかなど、就職活動の話で一辺倒。当時留学すると決めていた私は全く就活をしていなかったので、皆の流れに取り残された気がして、とても不安でした。「大丈夫、私は海外で自分を磨いてくるんだ!」と何度も自分を鼓舞した記憶があります。

そして26年経った今、こうしてnoteを通じて、次世代のグローバル女子(グロ女)に向けたメッセージを執筆しています。人生って面白いものですね。

イマドキの若者も安定志向?

安定志向といえば、2023年の男子(小学生・中学生・高校生全て)の「将来なりたい職業ランキング」の1位は会社員だったそうです。(第一生命が全国の小・中・高校生を対象に行った「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果、2023年3月16日実施)

これからの世代は、もはや冒険をしたがらないのかな、と思ってちょっと残念な気もしましたが、会社員を選んだ理由の中には「社会に貢献したいから」という声も多かったそう。それを聞いてちょっと安心しました。

ちなみに女子のランキングは、小学生の1位がパティシエですが、中学生・高校生は共に会社員となっています。

こちらも安定志向な感じが見て取れますね。

図表⑥-11:(小学生)大人になったらなりたいもの
図表⑥-12:(中学生)大人になったらなりたいもの
図表⑥-13:(高校生)大人になったらなりたいもの


平均年齢が高齢なことも起因?

日本にワクワク感やエキサイティング感がないのは、国の平均年齢が高いのも一因かもしれません。

超高齢化社会と言われて久しい日本ですが、2023年の世界人口データを見ると、その事実が浮き彫りに。世界で平均年齢が高い国トップ10のうち、なんと日本は49.5歳。世界第3位だそうです。

図表⑥-14:世界人口データ2023


図表⑥-15:平均年齢が高い国トップ10(2023)


年齢だけでなく、心も身体も年老いてしまわないよう、ワクワク感を生み出せる国になれるよう意識的に行動していきたいですね。

そして、そのためには若者のエネルギーとパッションが必要です。

若者よ、ガンバレ! 


日本に還元するには、あなたの声がとても大事。
でも、どうやってそれを反映させる?次のページを見てみましょう。↓↓



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