【Vol.6】ペイ・フォワード⑪:あなたの声を反映させよう
私は本noteを通じて、女性の皆さんに何度も「グローバル女子(グロ女)として、もっと海外をめざそう、世界で頑張ろう!」と言い続けています。
でもその一方で、時折り「あれ、もしかして私、世界を目指そうよと発信することで、優秀な人材の海外流出を促進しちゃってる?」と不安になることもあります。
私は、デキる人材をどんどん輸出して、日本を弱くしたいのか?
いいえ!むしろ、その逆です。
私が推したいのは、日本では学べないことや経験しえないことを、たくさん海外で学んでこよう。そして、それをいつか日本に還元しよう、ということなのです。
世界で学んだことや得たことを、最終的に日本に「ペイ・フォワード」できるのが、真のグローバル女子(グロ女)だと私は思っています。
さて、真のグローバル女子とは?気になる方は下記をご覧ください ↓↓
ちなみにニセモノのグロ女もいますので、こっちも押さえておきましょう。↓↓
昨今では、自分のスキルや経験を磨きたいから海外に行ってみたいというよりも、「今の環境に満足していないから」とか「今後日本の社会がよくなるように思えないから」など、現状に不満があるから海外を目指すという女性も増えていると聞きます。
これはとても胸が痛いですね。
一体どうして、女性達はそう思ってしまうのでしょう。
その疑問をひも解くために、「なぜ日本人女性が海外に流出するのか」について、今まで一つ一つ考えられる要因を見てきました。
それでは、リストをもう一度おさらいしましょう。
前章で理由①~理由⑥を考察してきたので、本章では、リストの最後にある理由⑦の「子育て世代やママさん世代の声が政治に反映されていない」という点について見てみましょう。
ママさん世代の声が政治に反映されていない
超高齢化社会の問題にも繋がるかと思いますが、今の日本の政策が子育て世代やママさん世代の声をきちんと反映していないのも、若者が不安がる要素の一つかと思います。
確かに日本の政治家の年齢層を見ても、いわゆるおじさんばかりだし、本書で何度も言及しているジェンダーギャップ指数の2024年データを見ても、日本は146ヵ国中118位と、決して自慢できるポジションにありません。
データを見ると、特に経済と政治のカテゴリーが低いのが、目に見て取れます。
でも最近では、日本でも「異次元の少子化対策」などと銘打って、様々な児童手当や育児手当を準備していこうという、いい流れが生まれています。
国以外でも、兵庫県明石市の泉房穂元市長(2023年4月で任期満了・引退)が推進する子供や障がい者を重んじる公共対策や、福岡市の高島宗一郎市長を主導に進める子育て世代の応援プログラムなど、地方自治体レベルでもさまざまな活動が見受けられます。
【福岡市の高島市長自らが発信するブログ 】
この素晴らしい流れを止めることなく、ぜひ引き続き、子育て世代やママさん世代を応援する政策をどんどん推進していってほしいですね。そしたら少しずつでも、ジェンダーギャップ指数の「政治」がアップしていくかも?
そうだ、投票しよう
私達ができることと言えば、なんといっても、
選挙に参加して、投票すること!
日本に住んでいるなら当然のことですが、実は海外に住んでいても、現地の日本大使館や領事館で在外選挙登録をすれば、国外投票ができるのです。
口を動かす前に手を動かせじゃないですが、一人のグロ女として、どこにいようと社会に貢献できることがあるはず。
でも、残念ながら、日本経済新聞の2022年7月12日の記事によると、在外邦人の投票率は2割程度にとどまっているそうです。
海外からわざわざ投票しようという意思のある方が少ないのも一因かもしれませんが、在外投票の利便性の悪さも加担しているようです。
というのも、現状のルールでは、在外邦人の投票方法は
①大使館や領事館など、最寄りの在外公館で投票する
②郵便投票を使う
③日本に一時帰国して投票する
の3つの選択肢のみ。
海外にいたまま投票するには、①の在外公館に行くか、②の郵便投票を利用するかしかありません。
私の住んでいるテキサス州ダラスには日本大使館や領事館がないため、投票しようと思ったら、一番最寄りのヒューストン日本領事館まで行かないといけません。「最寄り」と言っても、ひたすら車を高速道路でぶっ飛ばして4時間以上。遠い…。正直、そこまで気合いを入れてコミットできるか…。
これから海外に住む日本人が更に増えていく中で、もっと皆が気軽に政治に関わりやすいような仕組みづくりができていくといいですね。
頑張れ、ニッポン!
日本にいないくせに日本の問題点ばかり言いやがって、と不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、日本にいないからこそ客観的に見えるし、日本を愛して、日本人であることを誇りに思っているからこそ、よりよい日本になってもらいたいと思っているのです。
グロ女の皆さん、自分の主観にとらわれずに、世界を見て、学んで、そして吸収してきて下さい。何かきっと感じることがあるはず。
いつかその思いを日本に持って帰り、更によりよい日本へ還元しましょう!
日本に還元?一体どうやって?次のページを見てみましょう。↓↓
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