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母の味噌汁

作ってもらっておきながらこんなことを言うのは人としてどうかと思うが、母の味噌汁はとにかくまずい。
今日の味噌汁は特にまずく、豆腐とあげと椎茸が入った味噌汁色のお湯だった。

出汁なんてもちろん取らない。
野菜も入ってない。
減塩のため味噌は少な目。

高血圧の薬を飲んでいる母は減塩が大好きだ。
そもそも、高血圧の原因の一つとなる塩とは
さらさらの精製塩の事で、ミネラルの含まれる
昔ながらの海の塩はむしろきちんと摂らなければならない。
だが、大量生産の味噌や醤油に天日塩や海塩が使われているものはほぼないだろうし、原料の大豆もほぼほぼ遺伝子組み換えに違いない。
精製塩の摂取を抑えるため減塩商品を選んだり、味噌汁の味噌を少なめにするのもある意味正解かもしれない。
ただ、それは絶対に100点ではない。
一番いいのはきちんとした原料で作られ、
添加物の入っていない手作りの味噌を買うか、
自分で作る事。
味噌は時間はかかるが簡単に作れるし、いろんなところで手作り味噌は手に入る。
醤油は作れなくても安全素材を使用し昔ながらの製法で作られたものは少し大きめのスーパーにもあったりするし、こだわりの食材店やネットでも容易に買うことができる。

母は、人工的で体に不必要なもで作られた偽物を買っておきながら、使う量を減らしまずいものを食べ続け、体に良いことをしているという変な充実感を得ているのだろう。
それよりも私は、しっかりと栄養のある本物を使い、丁寧で美味しいものを食べることが健康への正しい道だと思う。
みりんだけは私が何度もうるさく言うのでお酒売り場でちゃんとしたものを買ってくる。
だが母よ、私の作った手作り味噌も、わざわざ取り寄せた山梨のお味噌屋さんの手作り味噌もなぜに使わない!
きっとフン⚪︎ーキンの"⚪︎きてる味噌"が大好きなのだろう。
あの味じゃないと許せないのだろう。
遺伝子組み換え大豆と精製塩を原料とし、温度管理された場所で短い期間で熟成され自然発酵でなく、人工的な香りや漂白剤の入れられた味噌が好きでたまらないのだろう。

そんな食生活にも関わらず、
風邪を引いた姪っ子の面倒をみても風邪がうつるのは私。
私と父がコロナにかかり、同じ空間にいても感染しないのが私の母である。

なんか悔しい!

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