見出し画像

「セルフラブ」は、自己実現の源である


怒られないために、傷つかないために、
人は嘘をつくし、裏切るし、
見なかったことにする。

それは、自分を守るためであり、
過保護過ぎるほど自分のことが大事だからだ。

なので、
「自分を大事にしよう」という言葉を
言われたところで、
今更感は否めないかもしれない。

みんな自分のことは、
生まれた時から一番大事。


赤ちゃんの頃から、泣く、笑う、という
生きるための本能を使いこなして、

意思表示をして
自分を大事に守り育ててきたのだ。


では、なぜ今セルフラブなのか

元より自分のことを大事にして生きているのに、

なぜ、これほどまでに
「自分を大事にしよう」と
叫ばれるようになったのか。

それは、そもそも「自分を大事にする」とは
どういうことなのだろうか
という質問の中にヒントがある。



なぜ、今セルフラブなのか


過去に何かしらのトラウマやわだかまりを抱えていたとしても、
「今の自分のことが結構好き」と言える人は、
そこそこいると思うのだ。

一方で、
「自分なんて」とか
「なんで私は〜できないんだろう」
などの言葉を、

無意識に脳内で
繰り返してはいないだろうか。

働いていない自分なんて、価値がない。

“(SNSで)いいね”を
押してもらえない自分なんて、価値がない。

なんで私は、こんな小さなミスをするんだろう、など。


こうした無意識の言葉の選択が、
実は自分が思った以上に心に刃を入れている。

この状態は自分で自分の心を傷つけ、
そのことに無自覚であるということだ。


私自身、セルフラブを探究してきて
丸3年が経った。

この3年の間に、転職、
Kindle著書の出版、ワークショップ開催、
講座講師、コーチングなど、

「やってみたい!」と思ったことに
全てチャレンジしてきた。

おかげで、付き合う人のキャラクターも、
幅広くなった。思ってもみなかった方向から、
仕事のオファーがくるようになった。

私の数年前を知っている人からは
「何があったんですか?」
「(いい意味で)めっちゃ変わったよね」
と言われることは、珍しくなくなった。

何をやってきたかと言えば、
セルフラブの実践。これだけだ。

セルフラブ、つまりは
「自分を心から愛すること」を探究してきたからこその必然の流れだと、確信をもっている。


セルフラブのおもしろいところは、
自分自身の問いに対して
十人十色の答えがあり、
十人十色の現実創造のプロセスがあること。

自分を愛するために、
自分を愛せていない原因となるものを
引き出していくことが重要なのだ。

そのために、自分自身へ質問をする。

原因が異なるのだから、
もちろんその答えも、起こる結果も、
十人十色。


例えば、学校や職場で
「この人嫌だ!!!」と思う人がいて、
どうしても距離が取れない状況があるとする。

そんな時に、自分に質問をするのだ。

例えば、
「その嫌な人と自分の共通点って、
何があるだろう?」

「その人が持っていて自分に足りない要素は
何だろう?」など。

こうした質問を繰り返していくうちに、
どうしても嫌だと思っていた出来事から
学びを得られるようになっていく


その結果、苦手な人と離れる状況が起きたり
(仕事が変わる、会うことがなくなる、
その人のことを考えなくなるなど)、
反対に仲良くなったりすることを
私自身が経験してきた。

また、1人では解決できないようなことは、
セルフラブで繋がった仲間たちと気持ちを共有して

自分とは違う発想から着想を得ることで、
新しい視点や解釈をアップデートさせてもらっている。

他者に意見を求めると
簡単に解決することは多々あるので、

1人で考え過ぎないことも、
ひとつのスキルだと思う。


自分を含め、
変化をし続けている人たちを観察していると、
無意識の言葉、習慣の影響は計り知れない
ということを、痛感する。

言い換えれば、
変わるきっかけは、
無意識を変化させることにある
ということだ。


先ほど、「自分なんて」とか
「なんで私は〜できないんだろう」
という言葉のことをお話しした。

この場合、
この言葉を使った思考の習慣をやめない限り、
自傷行為は繰り返され、
精神的なストレスが蓄積していき、

自己肯定感や自己信頼感は
どんどん枯渇していく。

自分自身が、
無意識にやり続けているパターンに
早く気がつかない限り、

「自分なんて価値がない」と思える状態に、
自らを導いていることになる。

だから、自分を大事に、
過保護に守っているにもかかわらず、

現実はいい方向に進まない
という現象が出来上がる。

つまりは、気持ちと行動が一致していない
ということだ。

有名なセミナー講師や、
巷の自己啓発本で書かれている通りに、

美味しいものを食べる、
行きたいところに行くなどをして、

自分を大事にするための行動をしているにもかかわらず、
何故変わらないのだろうと
首を傾げることになるのだ。


だから、なぜ今セルフラブが大切なのかというと、

本当の意味で自分を大切にすることを、
一人ひとりが問い直してほしいからだ。


無意識のうちに苦しい状況に、
自分で自分を追い込んでいる人が
とても多いと感じる。(過去の私も含めて)

セルフラブを探究して3年が経ち、
満たされ続けている人と
そうでない人との違いを観察し続けて、
気づき始めたことが、ココだった。

「自分を大切にする」ことの意味合いが、
そもそもズレているのではないか


スタート地点の考え方を
もう一度改めてみることで、

無意識の自傷行為が無くなるのではないか、
ということだ。

本当にセルフラブができているとしたら、

それは自己実現、

つまりは
「なりたい私になる力」の源


なっているはずだからだ。

自分を大切にするとは


数年前に、サウナがブームなった。
「ととのう」行為だといい、老若男女問わず、
サウナに通う人が急増したのだ。

私にとっては、登山が「ととのう」行為であるが、

こうして「ととのう」ことで、心が落ち着いたり、体調が良い状態で維持されたりする。

自分時間として、自己調整のために
こうした習慣を取り入れている人は多いだろう。

この「心も体も、いつも良い状態で維持される」ということが重要なのだ。

「自分を大切にする」とは、

本来の力を発揮するために、
「心と体をととのえる行動のこと」をいう。

自分だけがいい思いをすることや、いつまでも
成長できない環境に身を置くことは、

本当の意味での「大切にする行為」
とは言えない。それは単なるワガママである。

「ととのえること」が維持されれば、
自ずと活力が湧いてくるので、
何かしら行動したくなるのだ。

周りの人たちの幸せのために、
行動したくなるのだ。

これが「自己実現の欲求」である。

心理学者・マズローの欲求段階が
示している通り、

人は本来、自己実現したい欲求を
備えているもの。

もしかしたら
「そんなこと、めんどくさい」
「やりたいことなんて、ない」と
思うかもしれない。

それは、まだその段階に至るまでに、
満たせていない気持ちがあるからだ。


マズローの欲求5段階

下の階層から順番に満たされれば、
自然と心に余裕が生まれ、
自分のこれからを前向きに考えてみようと思える。

それに、
「やりたいことなんて、ない」という気持ちは
自己実現欲求があるからこそ生まれる気持ちだとも考えられる。

だから、本来ある自己実現への欲求を
満たすことを目標として、

今の自分を丁寧に見つめ、
こころのわだかまりを日々紐解ながら、
柔らかい状態にしておく。

こころも、からだも。

それが、自分をととのえること。
自分を大切にすることなのだ。

挑戦する人たちがしていること


セルフラブを実践し始めると、
ライフスタイルが変化していくことが
ほとんどである。

例えば、
ずっと家に引きこもっていたが、
毎週末、日本各地に出かけるようになった。

自分の可能性を信じて、
副業を始めるようになった。

体を鍛えるようになり、自信が高まった。

失業・病気で落ち込んでいたけれど、
大好きな土地へ移住して、
仕事が順調にいくようになった。

パートナーシップが良くなり、結婚した。

以前よりも子育てが楽になった、など。


変化する前と後では、
全ての人が見違えるようだ。

こうして、セルフラブを実践して、
変化を起こし続けている人たちに
共通していることは、

「継続している」ということだ。

「継続は力なり」とはまさにこのことで、

「自分を整えて、自己実現をする」
というサイクルを回し続けているからこそ、

出会いや挫折を味わうし、
それにより哲学が深まる。

継続するからこそ、失敗が学びになり、
同じ出来事が起きたとしても、
失敗への対処法がわかっているから、
回復が上手になるのだ。

上手に回復できようになると、

「失敗なんて無いんだ」という
カッコいい言葉を、
ドヤ顔で言い切ることができる。

挑戦が、また次の挑戦を呼ぶ、なんてことも。


私自身、これからも
淡々とセルフラブを実践していきたい
と思うし、同じように実践してきたい方々とは
ぜひ繋がりたいと思う。

そんな想いもあり、
ここまでnoteを書き切った。

特に、私と同世代である20代、30代の方々と
(あるいは、世代が違っても同じような感覚の方々と)、

国境を越えて、人種を越えて、
繋がり合い、感性を共有し合えたら嬉しい。

ただのご自愛では終わらない、
未来を見据えた行動を。


セルフラブの実践により、
生き生きとした生き様の伝播が巻き起こり、

社会、コミュニティ、
そして1人ひとりの人生に、
活力の循環が生まれることを願って。


▼noteから生まれた著書。
Amazon Kindleにて発売中!



この記事が参加している募集

習慣にしていること

多様性を考える

いつも楽しく読んでくださり、ありがとうございます! 書籍の購入や山道具の新調に使わせていただきます。