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コーヒーの香りでできる、循環の種まき

 
コーヒーを飲むと、ほっとする。

山の中では、山歩きを頑張ったご褒美に。
家では、1日の始まりに。

ひとりで飲んでもいいし、
家族とか職場でとか、
みんなで集まって飲んでもいい。

温かい飲み物で心もほっとする。
その気持ちを、
同じ空間にいる人たちと自然と共有しているのだ。

「あー、美味しいね」
「いい香りだね」
「あったまるね〜」

ほんわかした
小さな幸せを運んでくれるソレは、
日常に無くてはならないものではない。

けれど、
あるととても良い巡りをもたらしてくれるもののようにも思う。

コーヒーの香りで生まれる巡り


さて、コーヒーカスの活用については様々あることは、知られているだろう。

山小屋で働いている時に知ったのが、
床の掃き掃除に茶殻を活用することだった。

茶殻を床に巻いて掃き掃除をすると、
茶殻が埃を吸着してくれて
埃がふわふわと舞い上がることを防いでくれるのだ。臭い消しにもなる。

これを初めて知った時は、
おもしろい知恵だな〜と思ったし、
ぜひ小学生の時に知りたかった。

毎日、教室や廊下の掃除があったけれど、

集めても集めても
ゴミたちはなかなか綺麗に取りきれない。

埃は舞うし、なんとかならないのかと
幼いながらも不満に思っていたことを思い出した。

ある山小屋のエッセイを読んでいたら、
その山小屋では掃き掃除にコーヒーカスを
活用しているらしい。
理由は茶殻と同じ。
掃除にも様々な流派があって、おもしろい。

そういえば、コーヒーカスは
家では生ごみの消臭としても役に立ってくれている。

ほぼ毎日出るゴミを、どうにか活用できないのかと検索して、ヒットしたのがこれだった。

飲んだ後のコーヒーカスを乾かして、
十分に乾いたら、生ごみに振りかける。

ささっと振りかけるだけで
めちゃくちゃ簡単な工程なのに、
あまりにも消臭効果があって感動した。

水を含んだコーヒーカスではなく
乾燥させたものを生ごみのゴミ箱に捨てる。

結局行く先は同じなのに、乾燥させるだけで
その役割がまるで変わったのだ。

こうして、無理せずに
自宅で気軽にできることは、
循環の種まきの始まりになるのではないかな。

バトンの渡し先を考えるって、結構楽しい。

消臭剤をわざわざ買って、
匂いを無理やり消そうとしなくていい。
同じゴミになるもの同士で助け合う。

なんかちょっと良いことしてるなー。

飲んでほっこりさせてくれるだけではなく、
飲んだ後のカスでさえ、
そんなポジティブな気持ちを
もたらしてくれるのだった。

#未来のためにできること

▼noteから生まれたエッセイ


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