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小説『衝撃の片想い』シンプル版

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大長編小説『衝撃の片想い』のシンプル版。読みやすく直しました。よろしくお願いします。
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2023年8月の記事一覧

小説『衝撃の片想い』シンプル版 【第一話】①

小説『衝撃の片想い』シンプル版 【第一話】①

【君を信じる】



――この男を怒らせてはまずい
遥か遠い未来の時代からきたトキが驚愕する観察力を発揮する天才、佐々木友哉。

『私と仲間たちの希望』友哉を君主トキが説得する第一話スタート。

【天才児、友哉の少年時代を描いたスピンオフ。中学時代の恋人、浦川夕子は第二部に登場】

【シャーロック・ホームズのように律子の過去を見抜いていく若い頃の友哉。妻、律子との出会いを描いたスピンオフ】

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小説『衝撃の片想い』シンプル版 【序章】②

小説『衝撃の片想い』シンプル版 【序章】②

【序章】国民的人気女優の決意②

左手を見ると、指輪もはまっている。
背中には冷たい汗が流れ、動悸は鎮まらない。もはや、下着姿はどうでもいいことだった。すると、
「パニック障害の発作が出ては困る。落ち着きなさい」
彼がそう言うと、彼の左手が緑色に光った。よく見ると、彼も別のデザインのリングを指につけていた。ブルガリではないが、銀色のシンプルな指輪だ。ただの輪っかにも見える。
間接照明で薄暗かった部

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小説『衝撃の片想い』シンプル版【序章】①

小説『衝撃の片想い』シンプル版【序章】①

【序章】国民的人気女優の決意①

「息苦しい。お酒の飲みすぎかストレスかわかんない」
女優の奥原ゆう子はベッドの上で胡坐になって、心臓の辺りに手を置き、ゆっくりと胸を擦った。パニック障害の発作だった。しばらく深呼吸をしていて、そのうちに横になり、浅い眠りに就いていた。
ゆう子は27歳。二年ほど前からパニック障害の発作が出るようになった。慕っていた父親が死んでから体調が悪くなってきていた。
――お父

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小説『衝撃の片想い』シンプル版【解説】

小説『衝撃の片想い』シンプル版【解説】

【解説】
大長編小説『衝撃の片想い』はフランス文学の会話小説の要素があり、登場人物が哲学を語る長い会話が続く。

また、恋愛小説として妥協なく性描写を描いた。しかも、日本人は敬遠するような過激で濃厚なプレイ。
するしないに関係なく、性愛に関する専門的な言葉が出てくる。そのため、半分は『18禁』。

セックスシーンが無くても言葉だけで、『18禁』になったスピンオフは不本意だけど、本編はあきらかに少年

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