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仏像を見に行く〜足柄の仏像、神奈川県立歴史博物館〜

仏像を見に行く。

先日、チラシミュージアムでみつけ、いつか行きたいと思っていた神奈川県立歴史博物館を訪れることができました。

特別展 足柄の仏像


を見てきました。


地下鉄馬車道駅で降りて、表示通りに歩いていくと、



石造りのがっしりした建物が見えてきました。



この博物館の建物は明治期に建てられた横浜正金銀行本店だそうです。ドーム型の屋根、縦長の窓、石造りのレトロな外観がなんだか違う世界に誘われているような感じでした。

こちらが正面玄関みたいです。



中に入ると、
しーんとした展示室には、80体の仏様が静かにたたずんでいました。


チケットやチラシにあるのは、観音様をお守りする仁王様です。しかもこの仁王様、発見時には左右の腕がなかったそうですが、御堂の中に左腕を見つけて、つけたようです。木造で少しお顔も劣化していますが、そのたたずまいからは、全身で仏様の周りの怪しい者たちに睨みをきかせているようすが感じ取れました。



この仏様たちは、神奈川県の箱根から小田原あたりの寺や神社のご神仏です。

この辺りは比較的温暖で肥えた土地ではあったと思いますが、当時はおそらく河川の氾濫や冷害、疫病などで、近隣の住民の方がお祈りすることも多かったのではないでしょうか。



薬壺を持ったおだやかな表情の薬師如来様が何体か見られました。


また、仏様の中には明治期の神仏習合により廃寺になってしまい、公民館に御堂を作ってお守りしている仏様もいたそうです。

当時の方たちが仏様を守ろうとして知恵を絞り何とか保存してきた様子がうかがわれました。



仏像彫刻としては平安時代から鎌倉時代の流れが仏様のお顔の輪郭や髪型、着衣、持ち物、台座など繊細でかつ勇壮になってきているようでした。




私が一番印象に残ったのは、箱根神社の女神坐像です。目を閉じていらっしゃるのですが、少しふくよかな頬、控えめに閉じられた口がおだやかな印象で、こんな人がいたらお話してみたいような気持ちになりました。


さて、1時間ほど見学して疲れた身体は、レトロな喫茶室に向かいました。


どなたかが食べていたのか、店内はそこはかとなくスパイシーな香りが、、、。


私も思わず「いつものカレー」をたのんでいました。あー、ちょっと黒くて、ピリッと野菜やお肉がとろとろになったカレー。

本当においしかった。また食べたい味でした。





◎今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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