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就活マナーは「底なし沼」

週刊文春に、スーツのジャケットにスウェットのズボンをはいた男性の写真があった。PC前に座っている彼は、就職活動をする大学生。コロナウイルスの影響で、自宅のPCで企業の説明会に参加していた様子だ。「説明会を受ける様子が企業に録画されている」噂があるため、男性はPC画面に映る可能性のある上半身はスーツを着ていた、と書かれていた。

記事を読んで、率直に「録画なんてしてるわけないだろ(笑)」と思った。WEB説明会は何人も受けているのに、1人ひとりの服装まで気を配っている暇はないはずだ。むしろ1人ひとりの録画をチェックしているようなヒマな会社には、入らない方がいいんじゃないかとさえ思う。真実はわからない。でも噂を聞いておかしいと思わないのかな?と不思議だった。

ただ、もし私が就活生の立場になったらどうだろう。「録画されてるらしいよ」と聞いて、上下部屋着で企業の説明を聞けるだろうか。いや、きっとわたしも上はワイシャツにスーツ、下はジャージ姿になるはずだ。もし本当だったらと思うと怖いからだ。

就活マナーは、底のない沼だと思う。特にスマホでいくらでも情報が手に入る時代は、調べても調べても知らないマナーが次々出てくる。中には偽物に見えるマナーも多く混ざってるけど、それを無視する勇気はない。もし真実だったら困るし、内定が取れなければもっと困るから。だから怪しいマナーも信じるしかなくて、ずんずんとマナーの沼にはまっていく。

就活にしろコロナウイルスにしろ、人々の関心が集まる場所には様々な情報があふれる「底なし沼」が存在する。どれが真実なのか見分けられなくて、ただひたすらもがくしかないときもある。でもいつかちゃんと「私はこうする!!!」と自信をもって、自分の行きたい場所に這い上がれる力のある大人になりたい。

この先年をとっても、「女性はこうあるべき」があふれる女性らしさの沼からは距離をとって、人生を歩いていきたいと思う(笑)

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