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【4分で読める】カメラマン/映画監督なら知っておきたい!コンポジション(構造)について

美術用語には「コンポジション(構造)」という言葉があります。これには、フレーム(画面)の中のどこに何を配置するのかを話す時に使われます。この記事で学んだことをアウトプットしたいと思います。

①基礎知識

映画でコンポジション(構造)とは「フレーム内での俳優・場所・小道具の配置」です。初期の映画は、カメラはほとんど動かず、登場人物へのクロースアップもなく、舞台のステージのような印象を受けるでしょう。(EX:月世界旅行)しかし、カメラの発達によって二次元的だった映像表現が三次元的になりました。結果、監督やカメラマンは画に伝えたいことを盛り込むようになりました。つまり、コンポジションの大原則は「画で観客に意図を伝える」です。それをおさえた上で、コンポジションの基礎となる3つの要素を紹介します。

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②三分割法

 三分割法は一枚の画を縦と横に三分割し、線が交わる部分に自分が重要だと思うものを配置するのです。(これは黄金比率に関係するのですが、それはまた別の記事にお話できればと思います)線の交差点にモノがおけない場合は上か下の横線に登場人物の目を合わせると自然な画ができあがります。これは人間が人の画像で目に最も引き寄せられるからだそうです。

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③光と影

 これは一般的にはあまり知られていませんが、シンプルであり最も効果的なコンポジションテクニックです。自分が見せたいものを明るい場所に配置し、良く見せる。反対にそれほど重要でないものは比較的暗い場所に配置する。これだけです。ただ、やりすぎにはご注意ください。(この「やりすぎ」の境界線にはついてはあまり具体的に書かれていなかったので私も勉強していこうと思います)

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④アングル

 アングル(カメラをどこに配置するか)は主体がどう見えるのかを決定づけます。アルフレッド・ヒッチコックも「主体の大きさは、物語上での重要度に比例する」と言っていました。つまり、カメラを動かすことも大事ですが、カメラの配置場所によって主体がどう見えるのかを考えましょう。

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⑤最後に

 もう一度、言いますがコンポジションを勉強する目的は「カッコイイ画を作ること」だけではありません。あなたの思い/意図を画に載せて観客に届けるためです。その画であなたが何を伝えたいかを考えてみてください

⑥感想

 基礎中の基礎ではありますが、自分が画に何を込めるのかを考えるというのは重要だ、と再認識させられる内容でした。これは映画監督の私にとっても勉強となりましたが、映像業界に関係のないあなたにも学びとなる内容だと私は思っております。映画だけでなく目に映る日常生活のものにもこういう技法が使われていないかを探してみようと思います!また次回もお楽しみに!

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