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セルフロックダウン明けの出勤 失ってしまっていたもの 信頼関係とは

コロナ不安により東京の新宿経由で通勤している私は、ほぼ持病の過換気症候群、パニック障害、社会不安症などからくる体調不良が悪化して限界が来ていた
(過去記事4/14)

私の仕事は持ち帰り専門の飲食店のアルバイト(14年目)で、3月から異様な忙しさがあった

仕事中は身体は動いて業務に支障はないが
苦しい
いつ発作がおきるか分からない
感染するかもしれないしさせるかもしれない
精神安定剤を飲んでも安定しない
毎日人が亡くなるニュース 耐えられない

そういう経緯があって
4/13日から急遽、休みのお願いをし経営者からの許可を貰った
連絡先の分かる人にも、謝りのLINEを送った

後から聞いた話、コロナの影響で職場が休業になったのでアルバイトできないかと打診してきた店長の知り合いがいたので、私が休む日から、その人が入っていてくれたらしい

それからセルフロックダウン
(過去記事4/13)

一定期間家にいていいという安心感から、少し心身を落ち着けることができた
ただ、休んでいても基本的な苦しさは毎日やって来るので精神安定剤を飲んでなんとか家事をしたり散歩をしたりして、テレワークの夫とほぼ引きこもりで過ごした

5月半ば、感染者が減ってきたと言うことで、そろそろ働かなくては収入も必要だし、外に出たほうが自律神経にもいいだろうしと思い、日数を減らして出勤をさせてもらうことになった



休んで1カ月過ぎた昨日、職場に気まずく申し訳ない気持ち、過呼吸にならないかの不安でなかなか熟睡できず朝を迎えた
お詫びのお菓子と親しい人に渡せていない誕生日プレゼントをリュックに入れ、バイト先の職場に復帰した

私はもう何年も満員電車でのパニックを避けるために遅めの出勤にしてもらっており、出勤時には私以外の4名は既に働いていて忙しくしている
タイミングを見計らってそれぞれに休んだことを謝った
経営者である店長はそれなりに体調を気遣ってくれたが
アルバイトの40代女性2人からは

「本当に忙しかった。私たちだって(感染が)怖いし、(従業員に)補償も出ないのに。本当に忙しかった、忙しかったんですよ。それで、(具合は)大丈夫ですか?」

私はその時、自分の考えが甘いものだったと気付いた
最初にかけられる言葉が、
(あなたのせいで)忙しかった
だとは思っていなかった
体調は大丈夫? と言って貰えると思っていた
ああ、甘かった
許さない と言葉に出して言われたわけではないが2人ともそういう表情をしていた
そして、まず忙しかったって言ってしまうくらい大変だったんだろうなということは理解した
想像は簡単にできていたから

最初に、許さない という雰囲気を感じた私は
「そうですよね、ほんとにすみません。(体調は)休む前と変わらないです。寝ていて良くなるものでもないので来ました。」
としか言うことが出来なかった
正直、ビビっていた

ふぅん という表情で目をそらされて私の謝罪タイムは終わった

許さないという表情でこちらを見ている人に
何を言っても言い訳に聞こえるだろうし
体調を細かく説明するのも手遅れで
気を遣って欲しがっていると思われるのも嫌だ

私はその女性2人に休む事への謝罪LINEを送った時点で、信用というものを失ってしまっていたのだった
返信が来ていないのはそういう意味だ

最悪だ

職場での数時間、接客や店員の私語で賑やかな店内

私と周りの職務以外の会話は無かった
今日はいない、私の代わりに入っている人がみんなのお気に入りらしく、その話題で盛り上がっているようだった
正直つらかった

準備して冷蔵庫に入れてあるお菓子
渡したら断られるかもしれない
誕生日プレゼントを渡す雰囲気じゃない
渡しても私から貰った物は使いたくないかもしれない

結局、お菓子もプレゼントも渡せなかった

ひそひそ声が、聞こえてくる
私の事を言っているんだな

中学生以来の感覚

私には長期休みを取得することでしか心身を守ることが出来なかった
体調がよければ休むことはしなかった
怖いのはみんな同じ
休みたい人は休んでいいのではないか

私の気持ちを分かってもらうのは難しいと知った

私は何年も毎日のように一緒に仕事をしてきた仲間から信頼を失った
彼女らが今望んでいるのは、私が仕事に復帰して自分の作業が楽になることよりも、私がいかに反省した様子で過ごすかなのではないか

彼女らの望むようにつらく反省した様子で過ごし、仕事に支障を来さず、感じの悪くないように残りの時間を過ごそうと思う

まさか最初の出勤日に、あと一か月で退職したいと自分が言うとは思っていなかったけど

もう既にこの場所は自分の居場所ではなかった
14年も、長くいすぎたのだ

今回のコロナで色々学び実感した

・多大な迷惑をかけた
・伝え方のむずかしさ
・自分は自分しか守れない
・人間の価値観の違い
・信頼関係はこうして崩れる
・自分の生きている世界や視野が狭い

次の居場所では間違えないようにしよう

退職の了承も得たので、あと一か月粛々と業務をこなしていこうと思う
用意したお菓子は次の勤務で隙をみて渡しまた謝り、プレゼントも雰囲気が悪くなければ渡そう
わだかまりがあっても最小限で終わりたい

今回の休みは今まで全く使ったことがなかった有給を充てることができたし、常連さんただ一人に「心配してたのよ」と言って手作りマスクをもらえたのが救いだ

早くやめればよかったのに
休むなんて
もう少し謝り方があるでしょう
14年もバイト?
…色々な感想があると思う

今の私はこのくらいです

長文、読んでいただいた方がいたら感謝致します


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