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歌詞和訳

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2021年4月の記事一覧

また旅に行けたらいいのに 〜 i wish i could go travelling again

(歌詞タイトルの "travelling" は英国スペル)

さいきん通うようになった素敵なケーキ屋さんでは、いつも BGM に女性ジャズ・ボーカルが流れていて、そのことがきっかけでお店の方とお話しするようになって。接客を担当なさるお姉さん(パティシェは妹さん)が「大好き!」と仰る Stacey Kent を改めて聴きなおしていたら、この曲と出会いました。

2009年にグラミーの Best Ja

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しずかな涙の奥で 〜 inside a silent tear 〜

先日の投稿で Blossom Dearie の歌を紹介しました。彼女の声は、甘くて少女のようで、ちょっと癖になってしまいそうな魅力があります。そんな彼女には、ピアニストあるいは作曲家としての作品もあり、リリースされていることを最近になって知りました。

しずかに、淡々として、さして大きな盛り上がりもなくエンディングへと流れていくようなこの曲『Inside a silent tear』。自身が作曲者

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喜びあふれて 〜 overjoyed 〜

Stevie Wonder のこの曲『Overjoyed』に出会ったのは、たぶん高校生の頃。水の音、鳥のさえずり… 印象的なギターのオブリガードとストリングス… 南国の楽園のようでもあり、宇宙的な浮遊感もある… なんだかとても不思議な、重層的な美しさを感じる曲です。

そして、その後年月が経ち、Esperanza Spalding が2009年にオバマ政権時代のホワイトハウスで演奏した動画を観たと

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またいつかね。 〜 some other time 〜

私が初めてこの曲を聴いたのは、Bill Evans のピアノトリオで。やさしく静かで、美しくて。この曲、Leonard Bernstein がブロードウェイ・ミュージカル『On the Town』のために書き下ろしたもの。だからもともと歌詞がついている、そのことを後になって知りました。詞の世界もとても素敵なんです。どうぞ、曲と共に味わってください。

Bill Evans のピアノ伴奏で、スウェー

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