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自選note

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自分のお気に入りの投稿・読み返したい投稿をまとめました。
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2022年5月の記事一覧

神経衰弱から救われた1日

神経衰弱。
今日(昨日)は特に何もしていないのに疲弊し、聴覚過敏が酷く、音楽が聴けず、ちょっとした音にストレスを感じ、予期せぬ電話応対に神経をすり減らし、他人に気を遣ってどっと疲れ、衰弱した1日だった。同居人にも「ごめん今日は話しかけないで」と拒絶する始末。こういう、最も親しく信頼する人との会話すら苦痛に感じる日は時々ある。

幸い今日の仕事は暇で、のんびりネットサーフィンしたりブログを書いたり、

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恐ろしく孤独な決断

絵を副業にすることを決意しました。

元よりそのつもりで就職したのだから、今更ではあるのですが、いざ働き始めるととても描く余裕がなく、1年目はろくに描けずに過ぎてしまいました。一応、展覧会に新作を2枚、出せはしましたが。

再び火がついたのは、私の絵を購入したいと言ってくれた人が現れたこと、またフルタイム正社員勤務がしんどいので別の道を探りたいと思ったこと、そして何より絵を描く時間をもっととれるよ

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追憶

追憶

悪意や敵意、憎しみ、憎悪を向けられた記憶ほど強く焼き付いた記憶はない。

私は小さい頃の楽しかった記憶が殆どない。小さい頃のことを思い出そうとすると、嫌な記憶、辛かった記憶しか出てこない。楽しかったときはきっとあったはずなのに、そういった記憶が黒い記憶に塗りつぶされている。

そういう悪夢のような記憶が、未だに毎日のように頭をよぎる。私が見る夢の殆どが悪夢なのはそのせいもあるのかもしれない。

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感性を生かす

感性を生かす

吉原幸子さんの詩『紙』とエッセイ『永遠の百合』を読んだ。以下、私なりの解釈をまとめる。

彼女は、人間という儚く滅びやすい存在が、己の死後まで作品を残すという「不遜」をいぶかる。自然の模倣としての芸術は、「滅ぶ」がゆえの美しさにおいて、自然を越えることはない。しかし、それを知りつつ「滅ぶことのない」ものを造ることこそ「芸術」という営みなのであり、「自然を超える=永遠を目指す」ときのみ、自然を真似る

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