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「フェス=非日常」とだけ語るのはもったいない

今週の金曜日から
いよいよ待ちに待ったフジロックが始まりますね。

「趣味は?」と聞かれたら
「フェスに行くこと」
と答えるくらいには、
フジロックに限らず色んなフェスが好きです。

そんな僕は「フェスの何がいいの?」と聞かれたら
これまで「非日常が楽しめるから」
的な回答をしていました。

でもそれって短く答える分にはいいけれど
フェスに行かない人に楽しさを伝える分には
やっぱり言葉足らずだなと思うんです。



長年参加しているフジロック好きの友人はこう言います。

「私の一年はフジロックを中心に回っている!」

その話しを聞いたのは
僕が初めてフジロックに行く2016年の春のこと。

フジロックはまだとはいえ、僕でも
「そんな大げさな」
と思っていました。

それから3年。
今回が僕にとって4回目のフジロックですが
その気持ちが分かってきただけでなく、
これはフェスの楽しさの本質を表している言葉じゃないか
と思うようになりました。



フジロックは3日間のお祭り。
都会の喧騒を離れて山の中で非日常を楽しめます。
ライブを見たり、ライブそっちのけで寝たり、川で遊んだりお酒飲んだり。

それだけじゃ言葉足らず。

開催前に準備であれこれ買い物したり、
開催後の帰り道に温泉入ったり
友達と感想を言い合ったりするのも楽しいです。

それでも言葉足らず。



フジロックは例年2月に第一弾アーティスト発表があります。
年明けたくらいから
フジロック好きなら、そわそわしません?

ヘッドライナーは誰だろう?
そろそろアクモン来日しねえかな?とか。

そして発表されたら、
8年ぶりにケミカル!
このタイミングでSIAがついに!
とか盛り上がりません?

そんでもって毎週金曜日の11時が近づくとそわそわしません?
(追加発表があるのが、だいたい金曜の11時)

で、発表があるたび、Twitterで「フジロック」と検索かけません?

評判の良いアーティストがいたらSpotifyで聴いてみたりしません?

そんな感じで開催当日だけでなく、
開催まで約半年、日常も楽しいです。

開催後も当日ライブを見たことで、
新しく好きなアーティストが見つかって、
後日聴きまくったり、
秋冬に来日があったら遊びに行ったり。

小沢健二、Beck、CHVRCHESは、僕にとってフジロックきっかけで日常にまで溶け込んだ代表的なアーティストです。



そう考えると、フェスの楽しさを当日の「非日常」だけで語るのは
かなり言葉足らずだと思いません?

前述の
「私の一年はフジロックを中心に回っている!」
という友人のセリフ。

このセリフには
「フェスは当日だけじゃなく、一年間通して楽しめるコンテンツであり、
当然、日常にも大きく影響する」
という意味が自然と含まれています。

フェス好きなら、身をもって知っていることだけど、
そうでない人にとってはわからないこと。

フジロック直前なので、それを題材に書きましたが
これはフジロックに限らず、
サマソニなどの4大フェスにも大きく当てはまり
中規模小規模フェスにも当てはまるところがあると思うのです。

だからもしまた「フェスの何がいいの?」って聞かれたら
「当日は非日常で楽しいし、日常もより楽しくなるから」
と答えようと思います。


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